ここでは、Linux Server環境でミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する手順をご案内しています。詳細は、以下よりご確認ください。
◆ ミラーツールとは?
ミラーツールとは、ESET社から配信される検出エンジンをダウンロードして、ミラーサーバーで配信可能な状態に変換するツールです。ミラーツールで作成したファイルをIISやファイル共有などで公開することで、ミラーサーバーを構築することができます。
< 対応OS >
ミラーツールが対応しているLinux Server環境は以下の通りです。
OS |
2021年12月14日以前に
提供開始 |
2021年12月15日~
2024年8月6日に提供開始 |
2024年8月7日に
提供開始 |
2024年9月3日以降に
提供開始 |
SUSE Linux Enterprise Server 15 |
× |
〇 |
× |
× |
SUSE Linux Enterprise Server 12 |
× |
〇 |
× |
× |
SUSE Linux Enterprise Server 11 |
〇 |
× |
× |
× |
Red Hat Enterprise Linux 8 |
〇 |
〇 |
× |
× |
Red Hat Enterprise Linux 7 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
Red Hat Enterprise Linux 6 |
〇 |
× |
× |
× |
CentOS 8 |
× |
× |
× |
× |
CentOS 7 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
CentOS 6 |
〇 |
× |
× |
× |
Rocky Linux 9 |
× |
〇 |
〇 |
〇 |
< アップデート可能なクライアント用プログラム >
ミラーサーバーの構築方法によって、検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムが異なります。
ミラーサーバーから検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムについては、以下のPDFファイルをご確認ください。
※ V6.4 以前のクライアント用プログラムをご利用の場合、V6.6 以降のクライアント用プログラム、または、2018年4月9日以降に公開したミラーツールにて構築したミラーサーバーからアップデートすると、検出エンジンのアップデートを実施している一部のコンピューター、および、サーバーがフリーズする可能性があります。
< 既知の不具合 >
2024年9月3日以降に提供開始のミラーツールでは、ご利用いただくうえで、動作に支障をきたす不具合は報告されておりません。
< 注意事項 >
ミラーサーバーからアップデートをおこなうクライアント端末がMac環境、Linux Desktop環境、Linux Server環境の場合は、ファイル共有で構築したミラーサーバーから検出エンジンを取得することができません。IISなどのWebサーバーでミラーサーバーを構築してご利用ください。
◆ 構築手順
本手順は、root権限(スーパーユーザー)でおこなってください。
- /optフォルダー配下に新規に「ESETMirror」フォルダーを作成します。
- ユーザーズサイトにアクセスして、「Linux Server向けミラーツール」を手順1で作成した「ESETMirror」フォルダーにダウンロードします。
※ 以降の手順では、Linux Server 64bit環境を例にご案内しています。Linux Server 32bit環境をご利用の場合は「x86_64」を「i686」に読み替えてご確認ください。
- 手順2でダウンロードしたzipファイルを右クリックして、[アーカイブマネージャーで開く]をクリックします。
- [展開]をクリックします。
- フォルダー作成マークをクリックし、「x86_64」フォルダー作成後、「展開」をクリックします。
※ 2022年4月19日、または2024年9月3日提供開始以外のミラーツールの場合、「x86_64」フォルダーは自動で作成されます。新しいフォルダーは作成せず、「展開」をクリックしてください。
- 手順5で展開した「x86_64」フォルダーをクリックして、「MirrorTool」「eula_en-us.rtf」「updater.so」があることを確認します。
- 以下のWebページをご参照のうえ、オフラインライセンスファイルに「offline」と名前をつけ、手順5で展開した「x86_64」フォルダーにダウンロードします。
[Q&A]オフラインライセンスファイルのダウンロード方法
- 手順7でダウンロードしたオフラインライセンスファイルの名前を「offline.lf」に変更します。
- [アプリケーション]→[アクセサリ]→[テキストエディター]をクリックします。
- 以下のとおりコマンドを入力します。
〇 ESET社のアップデートサーバー(インターネット経由)の場合
ミラーサーバーからアップデートをおこなうクライアントプログラムに合わせて、以下のコマンドを入力します。
< Windows向けプログラムの場合 >
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror
< Mac向けプログラム V7 以降の場合 >
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/BusinessMac --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businessmac
< ESET Endpoint アンチウイルス for Linux の場合 >
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/BusinessLinux --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businesslinux
< ESET Server Security for Linux の場合 >
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/LinuxServer --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/serverlinux
< ESET Endpoint Security for Android の場合 >
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/EndpointAndroid --updateServer http://update.eset.com/eset_mobile/eesa
< 上記5パターンのうち、2つ以上該当する場合 >
1つのシェルの中に、該当するパターンすべてを記述して実行してください。
以下は5パターンすべてに該当する場合の記述例です。
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/BusinessMac --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businessmac
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/BusinessLinux --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businesslinux
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/LinuxServer --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/serverlinux
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror/eset_upd/EndpointAndroid --updateServer http://update.eset.com/eset_mobile/eesa
- [保存]ボタン(または[ファイル]→[別名で保存])をクリックして、手順5で展開した「x86_64」フォルダー内に以下のとおりに設定して保存します。
保存場所 |
手順5で展開した「x86_64」フォルダー |
ファイル名 |
mirror.sh |
ファイルの種類 |
すべてのファイル |
- 手順5で展開した「x86_64」フォルダー内に、「MirrorTool」「eula_en-us.rtf」「mirror.sh」「offline.lf」「updater.so」があることを確認します。
- 手順5で展開した「x86_64」フォルダー内の「MirrorTool」に以下のコマンドで実行権限を付与します。
chmod +x /opt/ESETMirror/x86_64/MirrorTool
- 手順11で作成したシェルスクリプト「mirror.sh」に以下のコマンドで実行権限を付与します。
chmod +x /opt/ESETMirror/x86_64/mirror.sh
- CRONに手順11で作成したシェルスクリプト「mirror.sh」を設定して定期的に実行するように設定します。
※ シェルスクリプト「mirror.sh」を自動ではなく手動で実行する場合は本手順を実施する必要はありません。シェルスクリプト「mirror.sh」を実行した後、
手順16へ進んでください。
※ ミラーサーバー用の検出エンジンが作成されます。なお、初回検出エンジンの作成にはお時間が掛かります。
例)1時間間隔で毎時30分に実行する場合
30 * * * * /opt/ESETMirror/x86_64/mirror.sh
- 必要に応じて設定を変更したWebサーバー、または、ファイル共有にて、シェルスクリプト「mirror.sh」の実行後に作成された「eset_upd」フォルダーを公開します。フォルダーのパスは以下の通りです。
/opt/ESETMirror/x86_64/mirror/eset_upd
◆ 各クライアント端末での操作
以下のWebページの「Ⅱ.各クライアント端末での操作」をご参照いただき、クライアント端末側で検出エンジンのアップデート設定を変更してください。
ヒント
- 既にミラーツールを使用してミラーサーバーを構築しているお客さまで、新しいミラーツールに差し替えてミラーサーバーの再構築をおこなう場合はこちら。
- Windows Server環境でミラーツールを構築する場合はこちら。