以下の手順で、法人向けサーバー・クライアント用製品でミラーサーバーを構築することができます。
■ ミラーサーバーとは?
ミラーサーバーとは、お客さまの環境内に構築する検出エンジン(ウイルス定義データベース)のアップデートサーバーです。
ミラーサーバーを構築することで、各クライアント端末がミラーサーバーから検出エンジン(ウイルス定義データベース)を取得することができ、通信負担の軽減などを図ることができます。
※ 特定の条件下でWindows向けプログラムの検出エンジン(ウイルス定義データベース)のアップデートを実施している場合、一部の端末がフリーズする現象が発生します。詳細はこちらをご確認ください。
ミラーサーバーを構築する場合、大きく分けて以下の2つの方法があります。
1)プログラムのミラー機能を使用してミラーサーバーを構築する
以下のプログラムには、ミラー機能が搭載されています。プログラムにある機能を利用するため、容易にミラーサーバーを構築していただけます。
- ESET Remote Administrator V5.3
- ESET File Security for Microsoft Windows Server V4.5 以降
- ESET File Security for Linux V4.5 以降
- ESET Endpoint Security V6.2 以降
- ESET Endpoint アンチウイルス V5.0 以降
※ 上記以外のプログラム・バージョンには、ミラー機能は搭載されていません。
※ クライアント管理用プログラム V6.5 以降をご利用中のサーバー環境にミラーサーバーを構築される場合は、以下のプログラムやツールを使用して、ミラーサーバーを構築していただけます。
- ESET File Security for Microsoft Windows Server V4.5 以降
- ESET File Security for Linux V4.5 以降
- ミラーツール
2)ミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する
ミラーツールは、ミラーサーバーで公開するための検出エンジン(ウイルス定義データベース)を作成する専用ツールで、Windows Server環境 / Linux Server環境で動作します。ミラーツールをWebサーバーやファイル共有機能などと併用して使用することで、ミラーサーバーの構築が可能です。
※ ミラーサーバーからアップデートをおこなう端末がMac端末の場合は、ファイル共有機能で構築したミラーサーバーから検出エンジン(ウイルス定義データベース)を取得することができません。IISなどのWebサーバーでミラーサーバーを構築してご利用ください。
ミラーツールは、クライアント用プログラムやクライアント管理用プログラムとは別に導入する必要がありますが、IISを利用する場合はIISの機能による負荷軽減が可能になるなど、配信方法によって運用の幅が広がります。
■ ミラーサーバーの構築手順
I. ミラーサーバーの構築
IISを使用してミラーサーバーを構築する場合は、以下のWebページをご参照ください。
以下の手順を参考に、ミラーサーバーを構築してください。
1)プログラムのミラー機能を使用してミラーサーバーを構築する手順
2)ミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する手順
以下のWebページをご参照ください。
- Windows Server環境でミラーツールを使用する場合はこちら
- Linux Server環境でミラーツールを使用する場合はこちら
※ 同じPC上で、同じポート番号を使用して、プログラムのミラー機能を使用したミラーサーバーとミラーツールの機能を使用したミラーサーバーを同時に有効にする、または、同じ設定を複数おこなうと、クライアントがミラーサーバーを利用できませんのでご注意ください。
II. 各クライアントでの操作
各クライアント端末がミラーサーバーからアップデートをおこなうよう設定を変更します。使用しているクライアント用プログラムに合わせて、後述の手順を実施してください。
※ 本手順では、例として、以下の環境での設定内容を記載しています。
項目 |
設定内容 |
ミラーサーバー、および、WebサーバーのIPアドレス |
192.168.1.2 |
ミラーサーバー、および、Webサーバーの動作ポート |
2221番 |
ファイル共有にて公開されているフォルダーのパス |
\\user\eset_upd\(検出エンジン(ウイルス定義データベース)のフォルダー名) |
< Windows 対応プログラム >
< Mac 対応プログラム >
< Linux 対応プログラム >
< Android 対応プログラム >