ここでは、タスク機能を利用して、オンプレミス型セキュリティ管理ツールをバージョンアップする方法をご案内しています。
◆ 事前準備
セキュリティ管理ツールのバージョンアップをする前に、以下ご確認ください。
- 必要なソフトウェアについて
必要なソフトウェアに変更がある場合があります。現在ご利用中の環境が、バージョンアップ後のプログラムの動作環境を満たしているか必ずご確認ください。
[Q&A]プログラム別動作環境について
動作環境のバージョンを満たしていない、または、32bit版を使用している場合は、以下の「◆ Apache Tomcat」や「◆ Java」を参考に、バージョンアップや64bit版のダウンロードを実施してください。
◆ Apache Tomcat
以下のWebページを参考にバージョンアップをおこなってください。
◆ Java
バージョンアップ後のセキュリティ管理ツールの動作要件を満たすJavaを新規でインストールします。
◆ バージョンアップ方法
本手順は、以下の条件を満たしている場合にご利用いただけます。
【 条件 】
なお、以下の場合は、セキュリティ管理ツールのタスク機能を利用できません。
【 利用できない場合 】
- すでに1つ以上のコンポーネントプログラムがバージョンアップされている場合
- フェールオーバークラスタ環境で利用している場合
- Web コンソール を既定(※1)とは異なるディレクトリにインストールしたセキュリティ管理ツールをバージョンアップする場合
※1 既定のディレクトリは以下の通りです。
OS |
既定のディレクトリ |
Windows Server |
・C:\program files\Apache software Foundation\Tomcat9.0\webapps
・C:\program files\Apache software Foundation\Tomcat7.0\webapps |
Linux Server |
・/var/lib/tomcat8/webapps/
・/var/lib/tomcat7/webapps/
・/var/lib/tomcat/webapps/ |
上記の【 条件 】および【 利用できない場合 】の内容をご確認のうえ、以下の< 手順 >を実施してください。
< 手順 >
Step.1 Server / エージェント / Webコンソール のバージョンアップ
「コンポーネントアップグレード」タスクを実行して、以下のコンポーネントプログラムをバージョンアップします。
- ESET PROTECT Webコンソール
- ESET PROTECT Server
- ESET Management エージェント
ユーザーズサイトに公開しているユーザーズマニュアルの「コンポーネントアップグレードタスク」の手順を参考に、コンポーネントプログラムをバージョンアップします。
Step.2 Javaのバージョンアップについて
※ Linux Server環境をご利用の場合、本作業は不要です。
Javaのバージョンアップを実施する場合、Apache Tomcatの設定を変更する必要があります。以下の手順を参照し、設定変更を実施してください。
- 以下のフォルダーのパスにある「Tomcat9w.exe」をダブルクリックしてプロパティを開きます。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\[ Tomcat folder ]\bin\ |
- [Java]タブを選択し、[Java Virtual Machine]の参照先を、新規でインストールしたJavaの「jvm.dll」のパスを指定します。
Ste.3 RD Sensor のバージョンアップ
「ソフトウェアインストール」タスクを実行して、RD Sensor をバージョンアップします。
手順は、以下のWebページをご確認ください。
Step.4 Apache HTTP プロキシ / ESET Bridgeについて
ESET Remote Administrator V6.x で提供されていたERA プロキシは、バージョン 7 以降では廃止されました。
ESET Remote Administrator V6.x からバージョン 7 以降へバージョンアップする場合、以下のいずれかへ移行してください。
- Apache HTTP プロキシ(※1)
- ESET Bridge(※2)
※1 以下の条件を満たしたHTTPプロキシを構築してください。
・ ESET のレプリケーションプロトコルが使用するポートの TLS/SSL 通信の転送が可能(デフォルト:TCP/2222)
・ HTTP CONNECTをサポートしている
・ プロキシ認証をおこなっていないこと(ユーザー名とパスワードを使用していない)
※2 ESET PROTECT(オンプレミス版)V10 以降へのバージョンアップの場合のみ、移行可能です。
< ESET Bridge へ移行したい場合 >
Apache HTTP プロキシが導入されている場合、ESET Bridge はインストールできません。
事前にApache HTTP プロキシをアンインストールしてから、ESET Bridge をインストールしてください。
◆ バージョンアップ完了後の作業
- Webコンソールへログインができるか確認してください。
Webコンソールには以下のURLよりアクセスできます。
https://(Webサーバーのサーバー名、または、IPアドレス)/era/
※ Webコンソールでの操作時にエラーが表示された場合は、こちらをご確認ください。
- 各コンポーネントプログラムのバージョンアップ後、正常にバージョンアップが完了しているかコンポーネントプログラムのバージョンをご確認ください。
[Q&A]セキュリティ管理ツールのバージョンの確認方法
- Javaのバージョンアップを実施した場合は、不要になった古いバージョンのJavaのアンインストールをおこなってください。
ヒント
セキュリティ管理ツールのバージョンアップ後、クライアント端末にインストールされているエージェントもバージョンアップが必要です。
手順は、以下のWebページをご参照ください。