ESET Server Security for Linux V11.0.228.0 から ESET Server Security for Linux V11.1.216.0 の変更点は以下の通りです。
 
■ 追加(V11.0.228.0 から V11.1.216.0)
 
以下の機能が追加されました。
- インストール時にWebアクセス保護機能を除外できるようになりました - 
インストール手順等の詳細は、 こちら- をご参照ください。なお、Webアクセス保護機能を除外してインストールした場合、本機能を有効にするには、プログラムの再インストールが必要です 
-   
- Amazon Linux 2023  がサポート対象に追加されました -   
- ICAPS(ICAP over TLS)検査時に生成される一時ファイルの出力先を、TMPDIRを使用することで、既定値から変更できるようになりました - 
なお、既定値は「/var/opt/eset/efs/cache/icapd」です。変更手順については、 こちら- (※)をご参照ください。 
- ※ TMPDIRが「/efs-tmp」に設定されている場合、ファイルの出力先は「/efs-tmp/icapd」です。 -   
- ESET PROTECT(クラウド版)にて、本プログラムを含んだライブインストーラーを作成できるようになりました 
 
■ 変更(V11.0.228.0 から V11.1.216.0)
 
以下の機能が変更されました。
- Webインターフェースのパスワード設定の条件について、以下の2点が変更となりました
 ・パスワードの最小文字数が14文字になりました
 ・コマンドからパスワードを設定する場合でも、パスワード設定の条件を満たすことが必要になりました
 
■ 修正(V11.0.228.0 から V11.1.216.0)
 
以下の不具合が修正されました。
- マルチバイト文字が含まれるパス配下で検出がおこなわれた場合、本バージョンの隔離画面にて、パス名が文字化けする
- /tmp領域をnoexecオプションでマウントしている環境において、本バージョンのスケジューラーによる検査が機能しない
 
■ ご利用上の注意事項(V11.1.216.0)
 
以下の注意事項があります。
- インストールにはroot権限(スーパーユーザー)が必要です
 
- 以下のパッケージは、OSリポジトリに接続できる場合、ESET Server Security for Linux のインストール時に自動でインストールされます - ※ 不足している記載パッケージと依存性関連のパッケージがOSリポジトリから取得しインストールされます。 
 オフライン環境で利用していてOSリポジトリに接続できない場合は、手動で以下のパッケージをインストールしてから、ESET Server Security for Linux のインストールを実施してください。
 
 | 必要なパッケージ | Red Hat Enterprise Linux | SUSE Linux Enterprise Server | Amazon Linux | AlmaLinux | Rocky Linux |  | openssl | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  | kernel-devel | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  | gcc | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  | perl | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  | nftables | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |  | nss-tools | ○ | ○ ※1 | ○ | ○ | ○ |  | sqlite | ○ | ○ ※2 | ○ | ○ | ○ |  | kernel-headers | ○ | ‐ | ○ | ○ | ○ |  | kernel-default-devel | ‐ | ○ | ‐ | ‐ | ‐ |  | kernel-macros | ‐ | ○ | ‐ | ‐ | ‐ |  | linux-glibc-devel | ‐ | ○ | ‐ | ‐ | ‐ |  
 -   ※1 SUSE Linux Enterprise Serverの場合は、「mozilla-nss-tools」がインストールされます。
 ※2 SUSE Linux Enterprise Serverの場合は、「sqlite3」がインストールされます。
 -   
- en-US.UTF-8ロケールについて
 
 en-US.UTF-8ロケールがインストールされていないと、ESET Server Security for Linux のインストールに失敗します。
 en-US.UTF-8ロケールをインストールしてから、ESET Server Security for Linux をインストールしてください。
 
 なお、ロケールのインストールは、以下のコマンドでインストールできます。
 |  | コマンド |  | Red Hat Enterprise Linux 8 / 9 AlmaLinux  Rocky Linux | # dnf install glibc-langpack-en |  
 -   
- kernelバージョンについて
 
 リアルタイムファイルシステム保護機能を有効にするには、以下のkernelのバージョンを揃える必要があります。
 | OS | バージョンを揃える必要があるkernel |  | Red Hat Enterprise LinuxAmazon LinuxAlmaLinuxRocky Linux
 | kernelkernel-develkernel-headers
 |  | SUSE Linux Enterprise Server
 | kernel-defaultkernel-develkernel-default-develkernel-macros
 |  
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※ オフライン環境などで利用する場合は、 ユーザーズサイトに公開している「Linux Server 向けクライアント用プログラムの場合」の検出エンジンファイルを使用できます。 
- プロセス除外に登録するパスについて
 
 プロセス除外で登録するパスにシンボリックリンクが含まれていると除外されません。
 プロセス除外が機能しない場合は、登録したパスにシンボリックリンクが含まれているかをご確認ください。
 
 設定例:「vi」を登録する場合
 - ※ 「/bin/vi」だと、パスにシンボリックリンクが含まれているため除外されません。
 
 
- パフォーマンス除外の登録について
 
 [設定]→[検出エンジン]→[基本]→[パフォーマンス除外]より、特定のディレクトリ配下を除外設定する場合は、以下のように登録してください。
 
 設定例:「/root」配下を除外する場合
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- 自動アップデート機能を使用したバージョンアップについて
 
- セキュアブート環境でのバージョンアップについて
 
 セキュアブート環境で ESET Server Security for Linux のバージョンアップをおこなう場合は、バージョンアップ後に再度カーネルモジュールを秘密鍵で署名する必要があります。
 作業手順については、こちらをご参照ください。
 
- ミラーサーバーを使用したアップデートについて
 
 本製品をミラーサーバー経由でアップデートする場合は、ミラーツールの --updateServer オプションを使用して ESET Server Security for Linux のモジュールを取得したミラーサーバーを作成する必要があります。
 
 作業手順については、以下をご参照ください。
 ・Windows Server環境でミラーツールを使用する場合はこちら
 ・Linux Server環境でミラーツールを使用する場合はこちら
 
- アップデート時に表示される警告について
 
 旧バージョンよりアップデートを行う際、コンソールに「警告:ファイル /var/opt/eset/efs/bin/Modules: 削除に失敗しました: そのようなファイルやディレクトリはありません」と警告メッセージが表示される場合があります。
 アップデート後の製品動作に問題はありませんので、そのままご利用ください。
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- リポジトリへのプログラム公開について
 
 本製品のリポジトリ公開ですが、同世代の ESET PROTECT on-prem 以降で公開される仕様となっています。そのため本製品バージョンより古い ESET PROTECT on-prem をご利用の場合、最新のプログラムが公開されない場合がございますのでご注意ください。
 
- Webアクセス保護のアドレスリスト内にある「許可するアドレスのリスト」について
 
 本製品の[設定]→[保護]→[Webアクセス保護]→[URLアドレス管理]→[アドレスリスト]内にある「許可するアドレスのリスト」ですが、ブロックするアドレスのリスト内に記録されているアドレスの特定のページのみアクセスされる場合に登録する機能です。本設定に登録したURLが無条件に許可されるわけではありませんのでご注意ください。
 
 設定例:ブロック登録されているアドレスの特定のページのみ参照させる場合
 | ブロックされたアドレス:https://BlockURL/* 許可するアドレスのリスト:https://BlockURL/permit
 →ブロックされたアドレス内の「https://BlockURL/permit」ページのみ参照可能となる
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- NFSサーバーの設定について
 
 Webアクセス保護が有効な場合、Webアクセス保護によって受信された接続は1024番ポートを超えるランダムなポートでNFSサーバーへ接続します。 NFSサーバー既定のセキュア設定の場合、1024より小さいポート番号からのリクエストしか受け付けないため、NFSマウントに失敗します。
 
 NFSサーバマシンで共有ディレクトリ設定を insecure に設定するか、Webアクセス保護を無効にすることで本事象を回避することができます。
 
■ 既知の不具合(V11.1.216.0)
 
以下の不具合を確認しております。
- リスニングアドレスを空欄にしてポート番号を変更すると、ポート番号の変更ができない
 
 リスニングアドレスを空欄にしてポート番号の変更をおこなうと、変更したポート番号に変更できず、Webインターフェースにアクセスできません。
 
 本現象が発生した場合は、以下のコマンドにてポート番号を変更してください。
 | # /opt/eset/efs/sbin/setgui –i <IP>:<Port> |  
 -    
- SELinux が導入されていない環境でプログラムをバージョンアップすると、Webコンソールにエラーが表示される
 
 SELinux が導入されていない環境で旧バージョンからプログラムをバージョンアップすると、Webコンソールに以下のエラーが表示されます。
 | /var/tmp/rpm-tmp.wARwrm: line 31: semodule: command not found |  
 
 正常にプログラムのバージョンアップは完了しており、動作に問題ありません。そのままご利用ください。
 
 
その他サポート情報につきましては、
こちらをご参照ください。
 

ヒント
リポジトリへの公開は、日本時間の2024年12月11日以降となります。