• No : 4341
  • 公開日時 : 2024/09/10 10:00
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Windows Server環境でミラーツールを使用してミラーサーバーを構築するには?

回答

ここでは、Windows Server環境でミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する手順をご案内しています。詳細は、以下よりご確認ください。
 
  - 対応OS
  - 注意事項
 
 
◆ ミラーツールとは?
 
ミラーツールとは、ESET社から配信される検出エンジンをダウンロードして、ミラーサーバーで配信可能な状態に変換するツールです。ミラーツールで作成したファイルをIISやファイル共有などで公開することで、ミラーサーバーを構築することができます。
 
 
< 対応OS >
 
ミラーツールが対応しているWindows Server環境は以下の通りです。
 
OS
2019年11月25日以前に
提供開始
2019年11月26日~
2021年12月14日に提供開始
2021年12月15日以降に
提供開始
2024年9月3日以降に
提供開始
Windows Server 2022 × ×
Windows Server 2019 ×
Windows Server 2016 ×
Windows Server 2012 R2 ×
Windows Server 2012 ×
 
 
< アップデート可能なクライアント用プログラム >
 
ミラーサーバーの構築方法によって、検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムが異なります。
ミラーサーバーから検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムについては、以下のPDFファイルをご確認ください。
 
 
※ V6.4 以前のクライアント用プログラムをご利用の場合、V6.6 以降のクライアント用プログラム、または、2018年4月9日以降に公開したミラーツールにて構築したミラーサーバーからアップデートすると、検出エンジンのアップデートを実施している一部のコンピューター、および、サーバーがフリーズする可能性があります。
 
 
< 既知の不具合 >
 
2024年9月3日以降に提供開始のミラーツールでは、ご利用いただくうえで、動作に支障をきたす不具合は報告されておりません。
  
過去に公開していた不具合はこちら
 
 
< 注意事項 >
 
ミラーサーバーからアップデートをおこなうクライアント端末がMac環境、Linux Desktop環境、Linux Server環境の場合は、ファイル共有で構築したミラーサーバーから検出エンジンを取得することができません。IISなどのWebサーバーでミラーサーバーを構築してご利用ください。
 
 
◆ 事前準備
 
Windows Server環境でミラーツールをご利用になるには、マイクロソフト社提供の「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」のインストールが必要となります。
 
ご利用になるミラーツールにあわせて、以下のマイクロソフト社のWebページよりダウンロードしてインストールしてください。
(以下のリンクをクリックすると、マイクロソフト社のサイトが別ウインドウで表示されます。)
 
 2024年9月2日以前に提供開始のミラーツール  2024年9月3日以降に提供開始のミラーツール
Microsoft Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ Update 3 (※1) Microsoft Visual C++ 2022 再頒布可能パッケージ(※2)
 
※1 ご利用中の Windows Server が64bit環境の場合も、「Visual C++ 2015の再頒布可能パッケージ(x86)」をインストールする必要があります。
※2 最新バージョン(14.40.33810.0)をインストールする必要があります。
 
 
◆ 構築手順
 
本手順は、管理者権限を持ったユーザーアカウントで実施してください。
 
※ 本手順は、Windows Server 2019環境を例にご案内していますが、その他のWindows Server環境でも同様の手順で実施できます。
  1. Cドライブ直下に新規で「ESETMirror」フォルダーを作成します。
     
  2. ユーザーズサイトにアクセスして、「Windows Server向けミラーツール」を手順1で作成した「ESETMirror」フォルダーにダウンロードします。

  3. 手順2でダウンロードしたzipファイルを右クリックして「すべて展開」をクリックします。

  4. ファイルの展開先を以下に変更し、「展開」ボタンをクリックします。
    C:\ESETMirror\Win32
    ※ 2022年4月19日、または2024年9月3日提供開始以外のミラーツールの場合、「Win32」フォルダーは自動で作成されます。「C:\ESETMirror」のまま展開してください。
  5. 手順4で展開した「Win32」(または「i686」)フォルダー内に「MirrorTool.exe」「updater.dll」「eula_en-us.rtf」があることを確認します。

  6. 以下のWebページをご参照のうえ、オフラインライセンスファイルに「offline」と名前をつけ、手順4で展開した「Win32」(または「i686」)フォルダーにダウンロードします。
    [Q&A]オフラインライセンスファイルのダウンロード方法

  7. [スタート]メニューを右クリックして[ファイル名を指定して実行]を選択して、「notepad」と入力し、メモ帳を起動します。

  8. 以下のとおりコマンドを入力します。

    〇 ESET社のアップデートサーバー(インターネット経由)の場合
     
    ミラーサーバーからアップデートをおこなうクライアントプログラムに合わせて、以下のコマンドを入力します。
     
    < Windows向けプログラムの場合 >
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror
     
    < Mac向けプログラム V7 以降の場合 >
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\BusinessMac --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businessmac
     
    < ESET Endpoint アンチウイルス for Linux の場合 >
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\BusinessLinux --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businesslinux
     
    < ESET Server Security for Linux の場合 >
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\LinuxServer --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/serverlinux
     
    < ESET Endpoint Security for Android の場合 >
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\EndpointAndroid --updateServer http://update.eset.com/eset_mobile/eesa
     
    < 上記5パターンのうち、2つ以上該当する場合 >
    1つのバッチの中に、該当するパターンすべてを記述して実行してください。
    以下は5パターンすべてに該当する場合の記述例です。
    cd /d %~dp0
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\BusinessMac --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businessmac
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\BusinessLinux --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/businesslinux
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\LinuxServer --updateServer http://update.eset.com/eset_upd/serverlinux
     
    MirrorTool.exe --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory .\mirrorTemp --offlineLicenseFilename .\offline.lf --outputDirectory .\mirror\eset_upd\EndpointAndroid --updateServer http://update.eset.com/eset_mobile/eesa
     
 
ESET社のアップデートサーバー以外の検出エンジンのフォルダーに指定する場合
 
主なオプションについて
 
  1. 「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックし、以下のとおりに設定して保存します。
    ● 保存場所 : 手順4で展開した「Win32」(または「i686」)フォルダー
    ● ファイル名 : mirror.bat
    ● ファイルの種類 : すべてのファイル(*.*)

     
  2. 手順4で展開した「Win32」(または「i686」)フォルダーに、「eula_en-us.rtf」「mirror.bat」「MirrorTool.exe」「offline.lf」「updater.dll」があることを確認します。

     
  3. 手順9で作成したBATファイル「mirror.bat」を、タスクスケジューラを使用して定期的に自動で実行するように設定します。
    ※ BATファイル「mirror.bat」を自動ではなく手動で実行する場合は、手順9で作成したBATファイル「mirror.bat」をダブルクリックして実行し、手順29へ進んでください。なお、ミラーサーバー用の検出エンジンの作成にはお時間が掛かります。
     
  4. 「スタート」メニューから「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」とクリックして「タスクスケジューラ」をダブルクリックして起動します。
     
    ※ Windows Server 2012 / 2012 R2 をご利用のお客さまは、Windowsの「スタート」画面→「管理ツール」→「タスクスケジューラ」とクリックします。
    ※ Windows Server 2016 をご利用のお客さまは、Windowsの「スタート」メニュー→「Windows管理ツール」→「タスクスケジューラ」とクリックします。
     
  5. 「タスクスケジューラ ライブラリ」を選択して右クリックし、「基本タスクの作成」をクリックします。
  6. 「基本タスクの作成」画面が表示されるので、タスク名「MirrorTool」を入力して、「次へ」ボタンをクリックします。
  7. 「タスクトリガー」画面が表示されるので、「毎日」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
  8. 「毎日」画面が表示されるので、任意のタスクの開始年月日と時間を設定して「次へ」ボタンをクリックします。
  9. 「操作」画面が表示されるので、「プログラムの開始」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
  10. 「プログラムの開始」画面が表示されるので、「参照」ボタンをクリックします。
  11. 手順9で作成したBATファイル「mirror.bat」を選択して「開く」をクリックします。
  12. 「次へ」ボタンをクリックします。
  13. 「完了」ボタンをクリックします。
     
  14. 手順14で作成した「MirrorTool」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
  15. 「MirrorTool のプロパティ(ローカル コンピューター)」画面が表示されるので、「全般」タブを選択して「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にチェックします。
  16. 「トリガー」タブを選択して「編集」ボタンをクリックします。
  17. 「繰り返し間隔」にチェックを入れ、「繰り返し間隔」と「継続時間」の設定をそれぞれ変更して「OK」ボタンをクリックします。(例:繰り返し間隔「1時間」/ 接続時間「無期限」)
  18. 「OK」ボタンをクリックします。
     
  19. 「このタスクを実行するユーザー アカウント情報を入力してください。」画面が表示された場合は、現在ログインしているユーザーアカウントのユーザー名とパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。
    ※ 本手順は、管理者権限を持ったユーザーアカウントで実施してください。
  20. 「×」ボタンをクリックしてタスクスケジューラ画面を閉じます。
    ※ 手順16にて設定した時間になったらミラーサーバー用の検出エンジンが作成されます。なお、初回の検出エンジンの作成にはお時間が掛かります。
     
  21. Windowsサーバー上で有効にしたIIS、または、ファイル共有を利用して、BATファイル「mirror.bat」の実行後に作成された「eset_upd」フォルダーを公開します。フォルダーのパスは以下の通りです。
    C:\ESETMirror\Win32\mirror\eset_upd
    (または、C:\ESETMirror\Win32\i686\mirror\eset_upd)
     
    ※ IISで検出エンジンのフォルダーを公開する場合は、以下のWebページの「2. IIS環境の構築 < Webサーバーでの作業 >」もあわせてご確認ください。
    [Q&A]IISを利用して検出エンジンを公開する手順
 
 
◆ 各クライアント端末での操作
 
以下のWebページの「Ⅱ.各クライアント端末での操作」をご参照いただき、クライアント端末側で検出エンジンのアップデート設定を変更してください。
 
 
 
ヒント
  • 既にミラーツールを使用してミラーサーバーを構築しているお客さまで、新しいミラーツールに差し替えてミラーサーバーの再構築をおこなう場合はこちら
  • Linux Server環境でミラーツールを構築する場合はこちら
 
 
プラットフォーム(OS)
Windows Server