• No : 3250
  • 公開日時 : 2024/11/20 15:38
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弥生製品と併用時、弥生製品にて「サーバーにアクセスできませんでした。」のメッセージが表示される

回答

ESET製品と弥生株式会社の会計ソフト「弥生会計」や販売管理ソフト「弥生販売」を併用時、弥生製品にて「サーバーにアクセスできませんでした。」のメッセージが表示され、子機から親機へ接続できない事例を確認しております。
 
現象が発生する環境は以下の通りです。
 
◆ 対象ESETプログラム
  • ESET Security Ultimate
  • ESET Smart Security Premium
  • ESET Internet Security
  • ESET Small Business Security
 
◆ 対象弥生製品
  • 弥生会計
  • 弥生販売
 
◆ 原因
 
本現象はESET製品のファイアウォール機能によって、弥生製品のSQL通信がブロックされていることが原因です。
 
 
◆ 対策
 
親機のESET製品にて以下アプリケーションの通信許可ルールを作成することにより、本問題を回避することが可能です。
  • sqlservr.exe
  • sqlbrowser.exe
以下の手順に従って設定をおこなってください。
  1. 画面右下の通知領域にあるESET製品のアイコンをクリックします。
  1. 基本画面の[設定]→[詳細設定]ボタンをクリックし、設定ウインドウを開きます。

 
  1. [保護]→[ネットワークアクセス保護]→[ファイアウォール]と展開して、[フィルタリングモード]から[自動]を選択します。
 
  1. 次に[ファイアウォール]下にある[ルール]の[編集]をクリックします。
  1. [ルール]画面が表示されたら、[追加]ボタンをクリックします。
  1. [ルールの追加]画面が表示されたら、以下の通り入力します。
    名前 新規ルールの名前を入力(例:弥生製品通信許可1)
    有効 [有効]を選択
    アクション [許可]を選択
    方向 [双方向]を選択
    IPプロトコル [TCPおよびUDP]を選択
    プロファイル
    特定のプロファイルでのみルールを使用する場合は、使用するプロファイルを選択
  1. [アプリケーション]をクリックし、アプリケーションパス欄の[...]ボタンをクリックします。
  1. sqlservr.exe を選択します。ファイルパスは以下になります。
    ■ SQL Server 2017の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL14.YAYOI\MSSQL\Binn
    ■ SQL Server 2016の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL13.YAYOI\MSSQL\Binn
    ■ SQL Server 2014の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL12.YAYOI\MSSQL\Binn
     
    ※ 64bitOS環境で32bit版SQL Serverをご利用の場合は、Program Files (x86)になります。
    ■ SQL Server 2012の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL11.YAYOI\MSSQL\Binn
     
    ※ 64bitOS環境で32bit版SQL Serverをご利用の場合は、Program Files (x86)になります。
    ■ SQL Server 2008 R2の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL10_50.YAYOI\MSSQL\Binn
     
    ※ 64bitOS環境で32bit版SQL Serverをご利用の場合は、Program Files (x86)になります。
    ■ SQL Server 2008の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL10.YAYOI\MSSQL\Binn
     
    ※ 64bitOS環境で32bit版SQL Serverをご利用の場合は、Program Files (x86)になります。
    ■ SQL Server 2005の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.○\MSSQL\Binn
     
    ※ 「○」の数字は環境によって変わります。
    ※ 64bitOS環境で32bit版SQL Serverをご利用の場合は、Program Files (x86)になります。

  2. 設定を終えましたら、[OK]ボタンをクリックします。
  1. 続けてもう一つのアプリケーションの許可ルールを作成するため、再度[追加]ボタンをクリックします。
  1. [ルールの追加]画面が表示されたら、以下の通り入力します。
    名前 新規ルールの名前を入力(例:弥生製品通信許可2)
    有効 [有効]を選択
    アクション [許可]を選択
    方向 [双方向]を選択
    IPプロトコル [TCPおよびUDP]を選択
    プロファイル
    特定のプロファイルでのみルールを使用する場合は、使用するプロファイルを選択
  1. [アプリケーション]をクリックし、アプリケーションパス欄の[...]ボタンをクリックします。
  1. sqlbrowser.exe を選択します。ファイルパスは以下になります。
    ■ SQL Server 2017, 2016, 2014, 2012, 2008R2, 2008, 2005の場合
    C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Shared
     
    ※ どのバージョンでもファイルパスは同じです。
    ※ 64bitOS環境をご利用の場合は、Program Files (x86)になります。

  2. 設定を終えましたら、[OK]ボタンをクリックします。
  1. 2つのルールが作成されたことを確認したら、[OK]ボタンをクリックします。
  1. [OK]ボタンをクリックして、設定ウインドウを閉じます。問題が改善されるかご確認ください。
 
ヒント
作成したルールは、優先順位を設定することが可能です。リストの上位にあるルールが優先度が最も高く、リストの下位にあるルールが優先度が最も低くなります。
ルールの順位の変更は、作成したルールを選択して、画面右下の[△]ボタン、または、[▽]ボタンをクリックすることで変更可能です。
 
◆ 参考
 
弥生株式会社の関連サイト
(上記のリンクをクリックすると、弥生株式会社のサイトが別ウィンドウで表示されます。)
 
 
プログラム
ESET Security Ultimate, ESET Smart Security Premium, ESET Internet Security, ESET Small Business Security, ESET NOD32アンチウイルス
プラットフォーム(OS)
Windows