オンプレミス型セキュリティ管理ツールでクライアント端末を管理する場合、すべての情報はオンプレミス型セキュリティ管理ツールのサービスが稼働しているサーバー、または、データベースサーバーに集約されています。
リース切れに伴うサーバーのリプレースをおこなう時に、予めクライアント側に対して新サーバーのアドレスを適用させないと、クライアントは旧サーバーに対して接続を続けることになります。
※ オンプレミス型セキュリティ管理ツールでは、プログラム構成が変更になったため、サーバーの増設はできません。
理想的な移行手順としては、以下となります。
- 旧サーバーと新サーバーが両方稼動したままの状態で、最初に新サーバー側で複製作業をおこなっておきます。
- 複製が終わった後に、クライアントの設定を新サーバーへ変更するための作業をおこないます。
クライアントの設定を変更するには、以下の手順を旧サーバー側でおこなう必要があります。
サーバーリプレースに伴い、クライアント端末の ESET Management エージェント がオンプレミス型セキュリティ管理ツールにログインする際に参照するサーバー情報(サーバーのIPアドレス、または、サーバーのホスト名)が変更になる場合、クライアント端末にインストールされている ESET Management エージェント の接続先を、移行する新サーバーの情報に変更する必要があります。
※ サーバーリプレースをおこなう場合に、クライアント端末の ESET Management エージェント がオンプレミス型セキュリティ管理ツールにログインする際に参照するサーバー情報が変更されない場合は、本手順を実施する必要はありません。新サーバー側に旧サーバーのサーバー証明書と認証局のインポートをおこなうと、クライアント端末が新サーバーに自動で接続されます。
以下の手順を参考に、オンプレミス型セキュリティ管理ツールのポリシー機能を使用して、クライアント端末にインストールされている ESET Management エージェント が移行した新サーバーに接続するように設定を変更します。
< 設定変更手順 >
- WebブラウザーからWebコンソールにアクセスして、オンプレミス型セキュリティ管理ツールにログインします。
※ Webコンソールには以下のURLよりアクセスできます。
https://(Webサーバーのサーバー名、または、IPアドレス)/era/
-
画面左側の[ポリシー]をクリックして、[新しいポリシー]を選択します。
- [基本]を展開し、任意の名前(例:ESET Management エージェントの接続設定変更)を入力します。
※ [説明]の入力は任意です。
※ [タグを選択]より、新たなポリシーにタグを付けることができます。
- [設定]項目を展開して[製品を選択…]のプルダウンメニューから[ESET Management Agent]を選択します。
- [接続]を展開して[サーバーリストの編集]をクリックします。
- [サーバー]画面が表示されるので、[追加]ボタンをクリックします。
- [追加]画面が表示されるので、[ホスト]の項目に移行する新しいサーバーのIPアドレス(例:192.168.1.2)、または、ホスト名を入力して[OK]ボタンをクリックします。
※ [ポート]は既定の[2222]を設定します。ERASとの接続に[2222]ポート以外をご利用のお客さまは、ご利用環境に合わせてポート番号を入力してください。
- [保存]ボタンをクリックします。
※ サーバーの一覧に、複数のIPアドレス(ホスト名)が表示されている場合、不要なサーバーのIPアドレス(ホスト名)を選択して[削除]ボタンをクリックすることで削除できます。
- [割り当て]項目を展開して[割り当て…]ボタンをクリックします。
- 管理しているクライアントのグループ(画面上部左側)、および、コンピューター名(画面上部右側)より、ポリシーを適用したいグループ、または、クライアント端末にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。
- [終了]ボタンをクリックして、ポリシーを作成・適用します。
※ クライアント端末がオンプレミス型セキュリティ管理ツールにログインする間隔の設定によっては、ポリシーの反映に時間がかかる場合があります。