本ページでは、ESET Endpoint Encryption(以下、EEE)のフルディスク暗号化機能で、HDD/SSDの暗号化時に競合ソフトウェアが検出された場合の対応についてご案内します。
EEEで、フルディスク暗号化を実行しようとすると、競合ソフトウェアが検出され暗号化が実行できない場合があります。
![]() (※画面はESET Endpoint Encryption Ver.5.1.1のものです。) |
![]() (※画面はESET Endpoint Encryption Server Ver.3.3.1のものです。) |
BitLockerが検出された場合は、BitLockerの設定を無効にする必要があります。
BitLockerの設定情報を確認する手順、及びBitLockerを無効化する手順につきましては、以下をご参照ください。
<BitLockerとは?>
BitLockerはMicrosoft Windowsに搭載されているデータ暗号化機能です。
暗号化機能を持つEEEと、同時に利用することはできません。
なお、BitLocker機能が利用できないWindowsのエディションもあります。
<コマンドを入力する上での注意事項>
"Manage-bde"と"-status"の間には、半角スペースが必要です。
BitLockerの状態が有効状態になっています。
EEEを利用するためには、BitLockerを無効化にする必要があります。 BitLockerを無効化にする手順を実施ください。
詳細な手順につきましては、BitLocker及び、デバイスの暗号化機能を無効化にする手順をご参照ください。
BitLockerの状態が「アクティブ化を待機中」です。
この状態は、BitLockerが有効な状態ではありませんが、PCがBitLockerによって暗号化されている状態です。
この状態から無効化するためには、BitLockerによって暗号化されているPCを復号するために一度BitLockerを有効状態に設定し、その後無効化に設定する必要があります。
詳細な手順につきましては、BitLocker及び、デバイスの暗号化機能を無効化にする手順をご参照ください。
BitLockerの状態が無効化されてる状態です。
この状態でインストール、又はフルディスク暗号化を実施し、BitLockerが検出されて失敗していまう場合は、「デバイスの暗号化機能」が有効になっている可能性があります。
「デバイスの暗号化機能」の設定をご確認ください。 「デバイスの暗号化機能」の無効化手順につきましては、BitLocker及び、デバイスの暗号化機能を無効化にする手順をご参照ください。
「デバイスの暗号化機能」が無効化になっている状態で、インストールを実施し、BitLockerが検出されて失敗していまう場合は、サポートセンターまでお問合せください。
上記のどの項目にも状態があてはまらない場合は、BitLockerの状態が表示されている画面の画面ショットを取得し、サポートセンターまでお問合せください。
BitLockerの状態によって、無効化する手順が異なります。
お使いのPCの状態に当てはまる手順をご参照ください。
BitLockerの状態を確認するにはBitLockerの設定情報を確認する手順をご参照ください。
以上で、BitLockerを無効化する手順は完了です。
BitLockerが「アクティブ化を待機中」と表示されている場合、BitLockerを一度有効状態にしてからでないと無効化することができません。
いずれかの操作を実施し、回復キーのバックアップを保存してください。
回復キーのバックアップを保存できないと「次へ」ボタンが押下できません。
回復キーのバックアップは、対象のPC内に保存することができません。
USBフラッシュドライブなどのリムーバブルメディア媒体か、ネットワーク上のフォルダに保存してください。
以上で、BitLockerを無効化する手順は完了です。
<「デバイスの暗号化」の項目がない場合>
Windows OSのバージョンによっては、「更新とセキュリティ」の中に「デバイスの暗号化」が存在しない場合があります。
その場合は「設定」→「システム」→「バージョン情報」の中に「デバイスの暗号化」項目が存在するかどうかご確認ください。
以上で、デバイスの暗号化機能を無効化する設定は完了です。
EEEは、MBR/GPT/EFI起動パーティションに書き込みをおこなう一部のソフトウェア(パーティション操作ソフトウェア、マルチブート管理ソフトウェア、バックアップソフトウェアなど)と共存することはできません。
また、他社製暗号化ソフトウェア及び、暗号化機能のあるセキュリティソフトウェアがインストールされている場合も、EEEでフルディスク暗号化を実行することができません。
該当するソフトウェアを無効化もしくはアンインストールを実施した後、再度EEEのフルディスク暗号化をお試しください。
なお、ソフトウェアの無効化、アンインストール手順については、該当するソフトウェアメーカーのサポートセンターへご確認ください。
<該当するソフトウェアをアンインストールしてもエラーが表示される場合>
該当するソフトウェアをアンインストールした際に、一部のレジストリ値やファイルが削除されずにそのまま残っていると、エラー画面が引き続き表示される場合があります。
該当するソフトウェアの開発元の情報をご確認の上、競合製品を完全にアンインストールして、再度フルディスク暗号化をお試しください。