Linux Server環境で以下の現象が発生することを確認しております。
- ウイルス定義データベース(検出エンジン)が更新されない
- ESETサービスが停止せず、OSのシャットダウンや再起動ができない
本現象の詳細情報・最新情報は、本ページに随時公開します。
◆ 対象製品
◇ 法人向けサーバー・クライアント用製品
- ESET Endpoint Protection Advanced
- ESET Endpoint Protection Standard
◇ 法人向けサーバー専用製品
- ESET File Security for Linux / Windows Server
◇ 法人向けゲートウェイ製品
- ESET Mail Security for Linux
- ESET Web Security for Linux
◆ 対象プログラム
現在以下のプログラムで発生することを確認しています。
- ESET File Security for Linux V4.5
- ESET Mail Security for Linux V4.5
- ESET Web Security for Linux V4.5
◆ 発生日時
2019年10月24日(木)~
◆ お問い合わせ件数[2019.10.28 更新]
26件(2019年10月28日 16:30時点)
◆ 原因[2019.10.25 更新]
本現象は、アップデートモジュールの一部であるウイルス・スパイウェア対策モジュール(バージョン 1556、または1556.1)が原因で発生しております。
◆ 現象が発生しているかの判断方法[2019.10.28 更新]
以下の二つの条件のどちらかに該当する場合は、本現象が発生しています。以下に該当しない場合は、対応策を実施する必要はありません。
- ウイルス定義データベース(検出エンジン)が最新バージョンに自動で更新されていない(2019年10月28日 18:30時点では「20252」)
- ウイルス・スパイウェア対策モジュールのバージョンが「1556」または「1556.1」になっている
◆ モジュールバージョンの確認方法[2019.10.28 更新]
以下のコマンドで、現在ご利用中のプログラムに適用されているモジュールバージョンをご確認いただけます。
例)適用されているモジュールのバージョンが「1556.2」の場合
# grep -a version /var/opt/eset/esets/lib/em001_32.dat
version: 1556.2 (20191025)
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◆ 対応策[2019.10.25 更新]
本現象はアップデートモジュールの入れ替えを実施することで改善することを確認しております。以下(1)(2)のいずれかの対応を実施してください。
なお、以下の手順を実施するまでは、Linux Server環境のシャットダウンや再起動の実施をお控えいただくか、シャットダウンや再起動を実施される場合は、ESET プロセス(esets_daemon)をkillコマンドで停止してから実施してください。
(1)ESETのサービス停止後、検出エンジンを削除のうえ、手動で検出エンジンを更新する
- 以下のコマンドを実施してESET関連のプロセスを確認し、サービスを強制的に停止します。
- 手順1のコマンドにより出力されたesets関連のすべてのプロセス(/opt/eset/esets/~)を以下のコマンドより停止します。
# kill -9 PID(esets関連のプロセスID) |
- 以下のコマンドより、ESET関連のサービスが停止されていることを確認します。
- 以下のコマンドより、/tmpフォルダ内の情報を確認します。
- esets_update.lockが存在する場合は以下のコマンドより、削除します。
# rm /tmp/esets_update.lock |
- /var/opt/eset/esets/libフォルダをバックアップのうえ、フォルダ内にある拡張子が.datのファイルをすべて削除します。
- /var/opt/eset/esets/lib/data/updfiles内にあるすべてのファイルを削除します。
- 以下のコマンドより、手動にて検出エンジン(検出エンジン)のアップデートを実施します。
# /opt/eset/esets/sbin/esets_update --verbose |
- 手順8のコマンドを実行後、Available versionにあるperseusのモジュールが1556または1556.1以外(1556.2など)になっていることを確認します。
※手順9でモジュールが1556または1556.1のままの場合、アップデート先にミラーサーバーなどを参照している可能性があります。その場合は、ミラーサーバー側のファイル自体も再作成したうえで、再度本手順を実施してください。
- 手順9でモジュールの更新が確認されたら、以下のコマンドより、ESETサービスを起動します。
# /etc/init.d/esets start |
(2)Linux Server環境にインストールされているプログラムを再インストールする
ユーザーズサイトよりプログラムをダウンロードして、プログラムの再インストールを実施してください。
なお、本手順では、ESET File Security for Linux の再インストール手順を例にご案内しておりますが、ESET Mail Security for Linux V4.5 / ESET Web Security for Linux V4.5 の再インストールも同様に実施できます。
- 以下のコマンドを実施してESET関連のプロセスを確認し、サービスを強制的に停止します。
- 手順1のコマンドにより出力されたesets関連のすべてのプロセス(/opt/eset/esets/~)を以下のコマンドより停止します。
# kill -9 PID(esets関連のプロセスID) |
- ESET File Security for Linux V4.5 の設定フォルダーをバックアップします。
# mv /etc/opt/eset/esets /etc/opt/eset/esets.bak |
- 以下のコマンドより、/tmpフォルダ内の情報を確認します。
- esets_update.lockが存在する場合は以下のコマンドより、削除します。
# rm /tmp/esets_update.lock |
- ESET File Security for Linux V4.5 をアンインストールします。
- ESET File Security for Linux V4.5 をインストールします。
# sh /インストーラー保存場所/インストーラーファイル名 |
例)インストーラーの保存場所が「/tmp」、ファイル名が「esets.x86_64.rpm.bin」の場合
# sh /tmp/esets.x86_64.rpm.bin |
- 新規インストールされた設定フォルダーをリネームします。
# mv /etc/opt/eset/esets /etc/opt/eset/esets.tmp |
- 手順3でバックアップした設定フォルダーを元に戻します。
# mv /etc/opt/eset/esets.bak /etc/opt/eset/esets |
お客さまにはご迷惑をお掛けしていますことを、深くお詫び申しあげます。
[更新履歴]
2019年10月28日 18:30 更新
2019年10月28日 16:30 更新
2019年10月28日 10:45 更新
2019年10月25日 18:05 更新
2019年10月25日 14:15 更新
2019年10月25日 12:44 公開