ESET Server Security for Linux V8.1.818.0 から ESET Server Security for Linux V9.0.174.0 の変更点は以下の通りです。
■ 追加(V8.1.818.0 から V9.0.174.0)
- ダッシュボードにメモリおよびスワップ利用率(※)、CPU利用率、方法別検査済みファイルのグラフが追加されました。
※ 既定では非表示です。[ダッシュボード]→[レポートのカスタマイズ]より「メモリおよびスワップ利用率」を表示させてご確認ください。
- メニューに[ステータス概要]の項目が追加されました。
※ ESET Server Security for Linux V8.1 以前では、[ダッシュボード]に表示していた項目です。
-
ウォッチドッグ機能による検査サービスのステータス(監視状況)が、[ステータス概要]より確認可能になりました。
■ 修正(V8.1.818.0 から V9.0.174.0)
- SELinux が導入されていない環境でプログラムをバージョンアップすると、Webコンソールにエラーが表示される
■ ご利用上の注意事項(V9.0.174.0)
以下の注意事項があります。
- インストールにはroot権限(スーパーユーザー)が必要です。
- 以下のパッケージは、OSリポジトリに接続できる場合、ESET Server Security for Linux のインストール時に自動でインストールされます。
※ 不足している記載パッケージと依存性関連のパッケージがOSリポジトリから取得しインストールされます。
オフライン環境で利用していてOSリポジトリに接続できない場合は、手動で以下のパッケージをインストールしてから、ESET Server Security for Linux のインストールを実施してください。
必要なパッケージ |
Red Hat Enterprise Linux |
SUSE Linux Enterprise Server |
CentOS |
Amazon Linux2 |
openssl |
○ |
○ |
○ |
○ |
kernel-devel |
○ |
○ |
○ |
○ |
gcc |
○ |
○ |
○ |
○ |
perl |
○ |
○ |
○ |
○ |
kernel-headers |
○ |
‐ |
○ |
○ |
kernel-default-devel |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
kernel-macros |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
linux-glibc-devel |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
- en-US.UTF-8ロケールについて
en-US.UTF-8ロケールがインストールされていないと、ESET Server Security for Linux のインストールに失敗します。
en-US.UTF-8ロケールをインストールしてから、ESET Server Security for Linux をインストールしてください。
なお、ロケールのインストールは、以下のコマンドでインストールできます。
|
コマンド |
Red Hat Enterprise Linux 7
CentOS 7
|
# yum install glibc-common |
Red Hat Enterprise Linux 8
|
# dnf install glibc-langpack-en |
- karnelバージョンについて
リアルタイムファイルシステム保護機能を有効にするには、以下のkernelのバージョンを揃える必要があります。
OS |
バージョンを揃える必要があるkernel
|
- Red Hat Enterprise Linux
- CentOS
- Amazon Linux2
|
- kernel
- kernel-devel
- kernel-headers
|
- SUSE Linux Enterprise Server
|
- kernel-default
- kernel-devel
- kernel-default-devel
- kernel-macros
|
- setgui コマンド使用時の動作について
setgui コマンドを使用してWebインタフェースの設定を変更した場合、ログイン中のWebインタフェースは自動的にログアウトし、ブラウザーの更新をおこなわずにログインしようとすると、「製品が応答していません」と表示されログインできません。
設定の変更後は、ブラウザーの更新を実施してください。
※ ESET Server Security for Linux V8.1.820.0 以降 / V9.0.461.0 以降では、本現象は発生しません。
- プロセス除外に登録するパスについて
プロセス除外で登録するパスにシンボリックリンクが含まれていると除外されません。
プロセス除外が機能しない場合は、登録したパスにシンボリックリンクが含まれているかをご確認ください。
設定例:「vi」を登録する場合
※ 「/bin/vi」だと、パスにシンボリックリンクが含まれているため除外されません。
- パフォーマンス除外の登録について
[設定]→[検出エンジン]→[基本]→[パフォーマンス除外]より、特定のディレクトリ配下を除外設定する場合は、以下のように登録してください。
設定例:「/root」配下を除外する場合
- 自動アップデート機能を使用したバージョンアップについて
- セキュアブート環境でのバージョンアップについて
セキュアブート環境で ESET Server Security for Linux のバージョンアップをおこなう場合は、バージョンアップ後に再度カーネルモジュールを秘密鍵で署名する必要があります。
作業手順については、こちらをご参照ください。
■ 既知の不具合(V9.0.174.0)
以下の不具合を確認しております。
- リスニングアドレスを空欄にしてポート番号を変更すると、ポート番号の変更ができない
リスニングアドレスを空欄にしてポート番号の変更をおこなうと、変更したポート番号に変更できず、Webインターフェースにアクセスできません。
本現象が発生した場合は、以下のコマンドにてポート番号を変更してください。
# /opt/eset/efs/sbin/setgui –i <IP>:<Port> |
- 隔離ログをリアルタイム表示するコマンドが正常動作しない
以下の隔離管理コマンドで、隔離ログをリアルタイムで表示させようとしても表示されません。
/opt/eset/efs/bin/quar --follow |
隔離ログを確認したい場合は、Webインターフェースの画面を開き、[隔離]ボタンをクリックしてください。隔離したログが表示されます。
本現象は、2023年1月24日より公開しております ESET Server Security for Linux V9.1.91.0 で修正されています。
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その他サポート情報につきましては、
こちらをご参照ください。