以下の手順で、Windows / Windows Server 向けクライアント用プログラムの設定読み込み型インストールをおこなうことができます。
■ 設定読み込み型インストールとは?
事前にクライアント用プログラムに適用させたい設定内容をXMLファイル形式で作成しておき、クライアント用プログラムのインストール時に設定内容を読み込ませて適用させるインストール方法です。
本インストール手順を実施することで、プログラムのインストール後の設定作業の負荷を軽減することが可能です。
※ Linux / Android 向けクライアント用プログラムでは、設定読み込み型インストールを実施できません。既定の設定にてインストールし、インストール後に設定の変更をおこなってください。
■ 注意事項
- インポートに使用する設定ファイルは、同じプログラム、かつ、同じバージョンでエクスポートされたものである必要があります。異なるプログラムや異なるバージョンでエクスポートした設定ファイルは、インポートには使用できません。
例:ESET Endpoint Security V11.1 にインポートする場合
ESET Endpoint Security V11.1 でエクスポートした設定ファイル:使用できます。
ESET Endpoint Security V11.0 でエクスポートした設定ファイル:使用できません。
ESET Endpoint アンチウイルス V11.1 でエクスポートした設定ファイル:使用できません。
- OSのバージョンやbit数は、インポート先とエクスポート元で同一である必要はありません。
例:Windows 10(32bit)環境の ESET Endpoint Security V9.1 でエクスポートした設定ファイルは、Windows 11(64bit)環境の ESET Endpoint Security V9.1 にインポート可能です。
■ 手順
ここでは、すでにクライアント用プログラムをインストールした端末を利用して、設定読み込み型インストールを実施する手順をご案内しています。
本手順は、セキュリティ管理ツールを利用していない場合でも実施いただけます。
- ユーザーズサイトよりプログラムをダウンロードし、わかりやすい場所(デスクトップなど)に保存してください。
※ すでにプログラムを保存している場合は、手順2へお進みください。
- すでにクライアント用プログラムをインストールした端末で、画面右下の通知領域にあるESET製品のアイコンをクリックして、基本画面を開きます。
- 基本画面の[設定]→[設定のインポート/エクスポート]ボタンをクリックします。
- [設定のインポート/エクスポート]ダイアログが開いたら、[設定のエクスポート]を選択し、[...]ボタンをクリックします。
- 任意の保存先(デスクトップなど)を指定し、ファイル名に「cfg.xml」と入力して[保存]ボタンをクリックします。
- [エクスポート]ボタンをクリックして、設定ファイルを保存します。
- バッチファイルの作成をおこないます。
以下のコマンドをメモ帳などに入力し、バッチファイルとしてbat形式で任意の名前を付けて保存します。(例:setupees.bat)
< 設定読み込み型インストール実施後、[製品のアクティベーション]画面を表示する場合 >
msiexec /i ees_nt32_JPN.msi /qb! reboot="force"
< 設定読み込み型インストール実施後、[製品のアクティベーション]画面を表示させない場合 >
msiexec /i ees_nt32_JPN.msi /qb! reboot="force" INSTALLED_BY_ERA=1
※ ees_nt32_JPN.msi
インストーラーのファイル名です。
利用するインストーラーのファイル名に合わせてください。
※ qb!
インストールの進捗状況を表示するオプションです。
インストール途中でのキャンセルはできません。
※ reboot="force"
インストール完了後にシステムの再起動をおこなうオプションです。
※ INSTALLED_BY_ERA=1
[製品のアクティベーション]画面を表示させないオプションです。
本オプションは、セキュリティ管理ツールのタスク機能を利用して、アクティベーションを予定している場合にご利用ください。
- 以下の3つのファイルをひとつのフォルダーにまとめます。
対象ファイル |
対象ファイル名 |
手順1でダウンロードしたインストーラー |
ees_nt32_JPN.msi |
手順6で保存した設定済みの設定ファイル |
cfg.xml
※ 設定ファイルの名前は必ず「cfg.xml」としてください。 |
手順7で作成したバッチファイル |
setupees.bat |
- インストールするクライアント端末のデスクトップなどにフォルダーごとコピーします。
- コピーしたフォルダーを開き、バッチファイルをダブルクリックして、インストールを実行します。
※ インストールウィザードは表示されず、進捗状況のみが表示されます。インストールが完了すると、再起動をおこなうかどうかの確認画面が表示されますので、再起動をおこないます。
ヒント
手順7で、「設定読み込み型インストール実施後、[製品のアクティベーション]画面を表示させない場合」を選択されたお客さまは、各端末でのインストール作業は完了です。
セキュリティ管理ツールを利用して、別途アクティベーションをおこなってください。手順は、インターネット接続環境でご利用の場合は
こちら、オフライン環境でご利用の場合は
こちらをご参照ください。
なお、以下の手順は、インターネット接続環境でご利用の場合の手順をご案内しています。オフライン環境でご利用の場合は、再起動後、こちらを参照し、アクティベーションしてください。
- アクティベーションに使用するライセンス情報にあわせて、以下ご確認ください。
- 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合、[はい]ボタンをクリックします。
- [アクティベーションが成功しました]画面が表示されたら、[完了]ボタンをクリックします。
- 検出エンジンのアップデートが自動で開始されます。
基本画面の[アップデート]または[現在の状況]から、正常にアップデートされたことをご確認ください。
※ 検出エンジンのアップデートが完了するまで、時間がかかる場合があります。