バージョン 8 より、名称を「ESET File Security for Linux」から「ESET Server Security for Linux」へ変更しました。
ESET File Security for Linux V7.2.574.0 から ESET Server Security for Linux V8.1.685.0 の変更点は以下の通りです。
■ 追加(V7.2.574.0 から V8.1.685.0)
以下の機能が追加・強化されました。
- Secure Boot に対応しました。Secure Boot が有効時も利用可能です。
- Amazon Linux 2 に対応しました。
- プロセスの除外機能が追加されました。
- 分析のためにサンプルを送信することが可能になりました。
※[ESET LiveGrid®フィードバックシステム]を有効にしていると、[隔離]→ 隔離されたファイルを選択 →[分析のために提出]より送信できます。
- EncFS(暗号化ファイルシステム)に対応しました。
- 検出画面から除外の作成が可能になりました。
※[検出]→ 検出したファイルを選択 →[除外の設定]より設定できます。
- コンテナ内の脅威を検出・ブロックすることができるようになりました。
※ 自動で削除されません。検出した場合は、手動で削除してください。
■ 変更(V7.2.574.0 から V8.1.685.0)
以下の内容が変更されました。
- ダッシュボードにグラフと統計が表示されるようになりました。
- Red Hat Enterprise Linux 6、および CentOS 6 がサポート対象外になりました。
- ライセンス超過しているライセンスでアクティベーションすると警告が表示されるようになりました。
■ 修正(V7.2.574.0 から V8.1.685.0)
以下の不具合が修正されました。
■ ご利用上の注意事項(V8.1.685.0)
以下の注意事項があります。
- setgui コマンド使用時の動作について
setgui コマンドを使用してWebインタフェースの設定を変更した場合、ログイン中のWebインタフェースは自動的にログアウトし、ブラウザーの更新をおこなわずにログインしようとすると、「製品が応答していません」と表示されログインできません。
設定の変更後は、ブラウザーの更新を実施してください。
※ ESET Server Security for Linux V8.1.820.0 以降 / V9.0.461.0 以降では、本現象は発生しません。
- インストールにはroot権限(スーパーユーザー)が必要です。
- 以下のパッケージは、OSリポジトリに接続できる場合、ESET Server Security for Linux のインストール時に自動でインストールされます。
※ 不足している記載パッケージと依存性関連のパッケージがOSリポジトリから取得しインストールされます。
オフライン環境で利用していてOSリポジトリに接続できない場合は、手動で以下のパッケージをインストールしてから、ESET Server Security for Linux のインストールを実施してください。
必要なパッケージ |
Red Hat Enterprise Linux |
SUSE Linux Enterprise Server |
CentOS |
Amazon Linux2 |
openssl |
○ |
○ |
○ |
○ |
kernel-devel |
○ |
○ |
○ |
○ |
gcc |
○ |
○ |
○ |
○ |
perl |
○ |
○ |
○ |
○ |
kernel-headers |
○ |
‐ |
○ |
○ |
kernel-default-devel |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
kernel-macros |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
linux-glibc-devel |
‐ |
○ |
‐ |
‐ |
- プロセス除外に登録するパスについて
プロセス除外で登録するパスにシンボリックリンクが含まれていると除外されません。
プロセス除外が機能しない場合は、登録したパスにシンボリックリンクが含まれているかをご確認ください。
設定例:「vi」を登録する場合
※ 「/bin/vi」だと、パスにシンボリックリンクが含まれているため除外されません。
- パフォーマンス除外の登録について
[設定]→[検出エンジン]→[基本]→[パフォーマンス除外]より、特定のディレクトリ配下を除外設定する場合は、以下のように登録してください。
設定例:「/root」配下を除外する場合
■ 既知の不具合(V8.1.685.0)
以下の不具合を確認しております。
- リスニングアドレスを空欄にしてポート番号を変更すると、ポート番号の変更ができない
リスニングアドレスを空欄にしてポート番号の変更をおこなうと、変更したポート番号に変更できず、Webインターフェースにアクセスできません。
本現象が発生した場合は、以下のコマンドにてポート番号を変更してください。
- 隔離ログをリアルタイム表示するコマンドが正常動作しない
以下の隔離管理コマンドで、隔離ログをリアルタイムで表示させようとしても表示されません。
/opt/eset/efs/bin/quar --follow |
隔離ログを確認したい場合は、Webインターフェースの画面を開き、[隔離]ボタンをクリックしてください。隔離したログが表示されます。
本現象は、2023年1月24日より公開しております ESET Server Security for Linux V9.1.91.0 で修正されています。
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その他サポート情報につきましては、
こちらをご参照ください。