ESET Remote Administrator V6.5 で管理しているWindows向けクライアント用プログラムをクローン展開することができます。詳細は以下の通りです。
▼ はじめに
本ページでは、マスターイメージに定期的に復元されない環境への展開手順を説明しています。
▼ 対象プログラム
■ クライアント管理用プログラム
- ESET Remote Administrator V6.5
■ クライアント用プログラム
- ESET Endpoint Security V5 / V6 / V7
- ESET Endpoint アンチウイルス V5 / V6 / V7
- ESET File Security for Microsoft Windows Server V4.5 / V6 / V7
▼ クローン展開の手順
以下のStep.1~Step.6の手順に従って、クローン展開してください。
Step.1 マスターコンピューターのセットアップ
以下の手順で、マスターコンピューターのセットアップをおこないます。
【 1 】ERA エージェント のインストール
ESET Remote Administrator V6.5 でクライアント用プログラムを管理する場合は、管理対象となる端末に ERA エージェント をインストールする必要があります。
なお、ERA エージェント は、インストール時に固有の識別子(SID)が割り当てられます。
ERA エージェント をインストール済みのマスターイメージでクローン展開すると、全端末のSIDが同一となるためリセットする必要があります。(後述のStep.4で実施)
手順の詳細は、
ユーザーズサイトで公開している「ESET Remote Administrator ユーザーズマニュアル」の以下の項目をご参照ください。
※ ユーザーズサイトへのログインには、EEPA-/EEPS-/ES**-/N***-のいずれかで始まる「シリアル番号」とEAV-で始まる「ユーザー名」が必要です。

ヒント
ERA エージェント のインストールは、クローン展開した端末ごとにインストールすることも可能です。
エージェントライブインストーラーなどを任意の場所に保存しておく等の方法をご検討ください。
【 2 】クライアント用プログラムのインストール・自己防衛機能の無効化
クライアント用プログラムをインストールして、自己防衛機能を無効にします。
- 以下のWebページを参考に、クライアント用プログラムをインストールします。
< バージョン 6 以降の場合 >
マスターコンピューターにクライアント用プログラムのバージョン 6 以降をインストールする場合は、インストール後にアクティベーションをしないでください。
- 以下のWebページを参考に、自己防衛機能を無効にします。
※ 自己防衛機能が有効になっていると、後述する「Step.2 マスターイメージの作成」に失敗する場合があります。
Step.2 マスターイメージの作成
Step.1でセットアップした端末のマスターイメージを作成します。
Step.3 クローン展開を実施
Step.2で作成したマスターイメージで、全端末へクローン展開します。
Step.4 「クローンされたエージェントのリセット」タスクを実行
ERA エージェント をインストール済みのマスターイメージを使用した場合、クローン展開した全端末の固有の識別子(SID)が同一となります。そのため、ESET Remote Administrator 上で各端末を識別できなくなり、一台の端末として表示されます。
上記を防ぐためには、「クローンされたエージェントのリセット」タスクを実行してクローン展開した全端末のSIDをリセットし、端末ごとに新しいSIDを割り当てる必要があります。後述の手順を参照し、「クローンされたエージェントのリセット」タスクを実行してください。
なお、「クローンされたエージェントのリセット」タスクを実行すると、ERA エージェント のSIDがリセットされ、タスクを実行された端末が新しい端末として登録されます。そのため、過去に割り当てたタスクやポリシー、ログなどの情報は引き継がれませんのであらかじめご了承ください。

ヒント
Step.1のマスターコンピューターに ERA エージェント をインストールしなかった場合は、「クローンされたエージェントのリセット」タスクの実行は不要です。
クローン展開した端末ごとに、ERA エージェント をインストールしてください。
Step.5 ESET製品のアクティベーション
クローン展開した全端末のESET製品のアクティベーションを実施します。
Step.6 自己防衛機能の有効化
以下のWebページを参考に、クローン展開した全端末のESET製品に対して、Step.1で無効にした自己防衛機能の設定を有効に戻します。
▼ アクティベーション済みのバージョン 6 以降のクライアント用プログラムのマスターイメージでクローン展開した場合の対処方法
アクティベーション済みのバージョン 6 以降のクライアント用プログラムをクローン展開すると、ESET License Administrator 上では同一端末として認識し、1台の端末でESET製品をアンインストールした際に全端末のESET製品がアクティベーション解除されてしまいます。
該当するマスターイメージで展開した場合は、一度アクティベーション解除をし、再度アクティベーションし直してください。