ここでは、Linux Server環境でミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する手順をご案内しています。詳細は、以下よりご確認ください。
◆ ミラーツールとは?
ミラーツールとは、ESET社から配信される検出エンジンをダウンロードして、ミラーサーバーで配信可能な状態に変換するツールです。ミラーツールで作成したファイルをIISやファイル共有などで公開することで、ミラーサーバーを構築することができます。
< 対応OS >
ミラーツールが対応しているLinux Server環境は以下の通りです。
OS |
2021年12月14日以前に公開
|
2021年12月15日以降に公開 |
SUSE Linux Enterprise Server 15
|
× |
〇 |
SUSE Linux Enterprise Server 12
|
× |
〇 |
SUSE Linux Enterprise Server 11
|
〇 |
× |
Red Hat Enterprise Linux 8 |
〇 |
〇 |
Red Hat Enterprise Linux 7
|
〇 |
〇 |
Red Hat Enterprise Linux 6 |
〇 |
× |
CentOS 8 |
× |
× |
CentOS 7
|
〇 |
〇 |
CentOS 6 |
〇 |
× |
< アップデート可能なクライアント用プログラム >
ミラーサーバーの構築方法によって、検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムが異なります。
ミラーサーバーから検出エンジンを配布可能なクライアント用プログラムについては、以下のPDFファイルをご確認ください。
※ V6.4 以前のクライアント用プログラムをご利用の場合、V6.6 以降のクライアント用プログラム、または、2018年4月9日以降に公開したミラーツールにて構築したミラーサーバーからアップデートすると、検出エンジンのアップデートを実施している一部のコンピューター、および、サーバーがフリーズする可能性があります。
< 既知の不具合 >
ミラーツールでは、いくつかの不具合が確認されております。詳細は以下のWebページの「■ 既知の不具合(ミラーツール)」をご参照ください。
< 注意事項 >
ミラーサーバーからアップデートをおこなうクライアント端末がMac環境、Linux Desktop環境、Linux Server環境の場合は、ファイル共有で構築したミラーサーバーから検出エンジンを取得することができません。IISなどのWebサーバーでミラーサーバーを構築してご利用ください。
◆ 構築手順
本手順は、root権限(スーパーユーザー)でおこなってください。
- /optフォルダー配下に新規に「ESETMirror」フォルダーを作成します。
- ユーザーズサイトにアクセスして、「Linux Server向けミラーツール」を手順1で作成した「ESETMirror」フォルダーにダウンロードします。
※ 以降の手順では、Linux Server 64bit環境を例にご案内しています。Linux Server 32bit環境をご利用の場合は「mirrortool_Lin.x86_64」を「mirrortool_Lin.i686」に、「x86_64」を「i686」に読み替えてご確認ください。
- 手順2でダウンロードしたzipファイルを右クリックして、[ここに展開する]をクリックします。
- 手順3で展開した「x86_64」フォルダーをクリックして、「MirrorTool」「eula_en-us.rtf」「updater.so」があることを確認します。
- 以下のWebページをご参照のうえ、オフラインライセンスファイルに「offline」と名前をつけ、手順3で展開した「x86_64」フォルダーにダウンロードします。
[Q&A]オフラインライセンスファイルのダウンロード方法
※ オフラインライセンスファイルのダウンロードをおこなう際に、手順6の「ユーザー名とパスワードを含める」のチェックを入れてください。
- 手順5でダウンロードしたオフラインライセンスファイルの名前を「offline.lf」に変更します。
- [アプリケーション]→[アクセサリ]→[gedit テキストエディタ]をクリックします。
- 以下のとおりコマンドを入力します。
〇 ESET社のアップデートサーバー(インターネット経由)の場合
#!/bin/bash
cd $(dirname $0)
./MirrorTool --mirrorType regular --intermediateUpdateDirectory ./mirrorTemp --offlineLicenseFilename ./offline.lf --outputDirectory ./mirror
- [保存]ボタン(または[ファイル]→[別名で保存])をクリックして、手順3で展開した「x86_64」フォルダー内に以下のとおりに設定して保存します。
保存場所 |
手順3で展開した「x86_64」フォルダー |
ファイル名 |
mirror.sh |
ファイルの種類 |
すべてのファイル |
- 手順3で展開した「x86_64」フォルダー内に、「MirrorTool」「eula_en-us.rtf」「mirror.sh」「offline.lf」「updater.so」があることを確認します。
- 手順3で展開した「x86_64」フォルダー内の「MirrorTool」に以下のコマンドで実行権限を付与します。
chmod +x /opt/ESETMirror/x86_64/MirrorTool
- 手順9で作成したシェルスクリプト「mirror.sh」に以下のコマンドで実行権限を付与します。
chmod +x /opt/ESETMirror/x86_64/mirror.sh
- CRONに手順9で作成したシェルスクリプト「mirror.sh」を設定して定期的に実行するように設定します。
※ シェルスクリプト「mirror.sh」を自動ではなく手動で実行する場合は本手順を実施する必要はありません。シェルスクリプト「mirror.sh」を実行した後、
手順14へ進んでください。
※ ミラーサーバー用の検出エンジンが作成されます。なお、初回検出エンジンの作成にはお時間が掛かります。
例)30分おきに実行する場合
30 * * * * /opt/ESETMirror/x86_64/mirror.sh
- 必要に応じて設定を変更したWebサーバー、または、ファイル共有にて、シェルスクリプト「mirror.sh」の実行後に作成された「eset_upd」フォルダーを公開します。フォルダーのパスは以下の通りです。
/opt/ESETMirror/x86_64/mirror/eset_upd
◆ 各クライアント端末での操作
以下のWebページの「Ⅱ.各クライアント端末での操作」をご参照いただき、クライアント端末側で検出エンジンのアップデート設定を変更してください。

ヒント
- 既にミラーツールを使用してミラーサーバーを構築しているお客さまで、新しいミラーツールに差し替えてミラーサーバーの再構築をおこなう場合はこちら。
- Windows Server環境でミラーツールを構築する場合はこちら。