ESET File Security for Linux V4.5.13.0 から ESET File Security for Linux V7.2.574.0 の変更点は以下の通りです。
■ 追加(V4.5.15.0 から V7.2.574.0)
以下の機能が追加・強化されました。
- Red Hat Enterprise Linux 8 、CentOS 8、SUSE Linux Enterprise Server 12 / 15 に対応しました。
- Webインターフェースが日本語対応しました。
- セキュアOSの SELinux に対応しました。
- デーモンが自動再起動するようになりました。
- 異なるアップデートサーバー(プライマリーサーバーとセカンダリサーバー)の指定が可能になりました。
※ [設定]→[アップデート]から設定できます。
- モジュールのロールバックが可能になりました。
※ ダッシュボードの[モジュールのアップデート]→[モジュールロールバック]からロールバックできます。
- 優先度の低いオンデマンド検査が実行可能になりました。
- ICAPプロトコルを使用したリモートファイル検査が可能になりました。
■ 変更(V4.5.15.0 から V7.2.574.0)
以下の内容が変更されました。
- ウイルス検出時にメールで通知する機能が廃止されました。
- 検出エンジン(ウイルス定義データベース)のアップデートが、60分間隔で固定になりました。
※ タスク機能でモジュールアップデートのスケジュールを設定して変更することはできません。
- ライセンス認証が「ライセンスキーファイル」から「製品認証キー」を使用するよう変更になりました。
- オンデマンド検査のみ、タスクのスケジュール設定が可能です。
※ [設定]→[ツール]→[スケジューラ]→タスクの[編集]ボタンから設定できます。
- リアルタイムファイルシステム保護機能の強化
バージョン 4.5 では標準Cライブラリ(LIBC)がアクセスしたファイルのみウイルス検査の対象でしたが、バージョン 7.2 よりファイルの作成 / オープン / 実行時に、ウイルス検査が可能になりました。
- 除外設定の強化
除外設定が「検出除外」と「パフォーマンス除外」に分かれ、パフォーマンス除外はパス、検出除外はパスに加えて検出名やハッシュ値の除外設定が可能になりました。
■ ご利用上の注意事項(V7.2.574.0)
以下の注意事項があります。
- setgui コマンド使用時の動作について
setgui コマンドを使用してWebインタフェースの設定を変更した場合、ログイン中のWebインタフェースは自動的にログアウトし、ブラウザーの更新をおこなわないと「製品が応答していません」と表示されログインできません。
設定の変更後は、ブラウザーの更新を実施してください。
- インストールにはroot権限(スーパーユーザー)が必要です。
- インストールするには以下のパッケージが必要です。
必要なパッケージ |
Red Hat Enterprise Linux |
SUSE Linux Enterprise Server |
CentOS |
openssl |
○ |
○ |
○ |
kernel-devel |
○ |
○ |
○ |
gcc |
○ |
○ |
○ |
perl |
○ |
○ |
○ |
kernel-headers |
○ |
‐ |
○ |
kernel-default-devel |
‐ |
○ |
‐ |
kernel-macros |
‐ |
○ |
‐ |
linux-glibc-devel |
‐ |
○ |
‐ |
上記パッケージは、OSリポジトリに接続できる場合、ESET File Security for Linux のインストール時に自動でインストールされます。
※ 不足している記載パッケージと依存性関連のパッケージがOSリポジトリから取得しインストールされます。
オフライン環境で利用していてOSリポジトリに接続できない場合は、手動で上記パッケージをインストールしてから、ESET File Security for Linux のインストールを実施してください。
■ 既知の不具合(V7.2.574.0)
以下の不具合を確認しております。
- ESET File Security for Linux V7.2 で、プロキシサーバーを経由してアクティベーションができない【 2021.02.22 追加 】
- 隔離ログをリアルタイム表示するコマンドが正常動作しない
以下の隔離管理コマンドで、隔離ログをリアルタイムで表示させようとしても表示されません。
/opt/eset/efs/bin/quar --follow |
隔離ログを確認したい場合は、Webインターフェースの画面を開き、[隔離]ボタンをクリックしてください。隔離したログが表示されます。
- パフォーマンス除外の登録内容により挙動が異なる
[設定]→[検出エンジン]→[基本]→[パフォーマンス除外]からパフォーマンス除外設定をおこなうと、以下のような現象が発生します。
※ 以下は例なので、他のパスを除外設定しても同様の現象が発生します。
( 例 )パフォーマンス除外設定で「/root」を除外設定すると、リアルタイム保護では除外され、カスタム検査では除外されません。
本現象は、除外設定をする際に「/root*」を指定することで解消されます。
その他サポート情報につきましては、
こちらをご参照ください。