ESET Endpoint アンチウイルス V7.1.2053.1 から ESET Endpoint アンチウイルス V7.3.2039.1 の変更点は以下の通りです。
■ 追加(V7.1.2053.1 から V7.3.2039.1)
以下の機能が追加・強化されました。
- Windows 10 November 2021 Update(バージョン「21H2」)への対応【 2021.11.24 追加 】
- Windows 11 への対応【 2021.11.15 追加 】
※ OS側の変更により、 ESET Endpoint アンチウイルス のバージョンアップが必要になる場合があります。
- Windows 10 May 2021 Update(21H1)を適用した Windows 10 への対応
- Windows 10 October 2020 Update(20H2)を適用した Windows 10 への対応
- 高度な機械学習保護機能の追加
リアルタイムファイルシステム保護、および、マルウェア検査で使用するモジュールに「高度な機械学習保護モジュール」が追加され、検出感度を最大、標準、最小から設定できるようになりました。
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除外設定の強化
除外設定が「検出除外」と「パフォーマンス除外」に分かれ、パフォーマンス除外はパス、検出除外はパスに加えて検出名やハッシュ値の除外設定が可能になりました。
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HIPS詳細動作検査の追加
PCで実行中のすべてのプログラムの動作を分析し、プロセスの動作に悪意があるかどうか検査することが可能になりました。
- アップデート配信の最適化を有効にする機能の追加
CDN(コンテンツ配信ネットワーク)からアップデートファイルをダウンロードすることができるようになりました。
既定値は「有効」になっています。
- 対話アラートの追加
リムーバブルメディア接続時 / ネットワーク通信ブロック時 / Webアクセスブロック時 / PC再起動推奨時に、ユーザーに確認する対話アラートの有無を設定することが可能になりました。
- 詳細ログの追加
カーネル詳細ログ / スキャナー詳細ログ / メモリ追跡ログが追加されました。
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タスクを利用したネットワークの制限設定
ESET Security Management Center V7.1 以降のタスク機能を利用して、本バージョンがインストールされているPCのネットワーク隔離が可能になりました。隔離すると、以下の通信以外は遮断されます。
- PCがIPアドレスを取得
- ekrn.exe、ESET Management エージェントの通信
- ドメインへのログイン
■ 変更(V7.1.2053.1 から V7.3.2039.1)
以下の内容が変更されました。
■ 修正(V7.1.2053.1 から V7.3.2039.1)
以下の不具合が修正されました。
- スケジューラーのタスクで、「実行可能になり次第実行する」を設定した場合、予期せぬタイミングでタスクが実行される
- 毎日実行するスケジューラーを作成した場合、前回の実行時間から1時間以上経過しないと、設定したタスクが予定通りに実行されない
- セキュリティ管理ツールのポリシーから一部項目が設定できない
■ ご利用上の注意事項(V7.3.2039.1)
- Windows 7 環境でのご利用について
本バージョンを Windows 7 環境でご利用いただく場合、インストールする前に、Windows更新プログラムKB4490628とKB4474419を必ず適用してください。
- SSL/TLSプロトコルフィルタリングについて
以下の設定で[証明書の有効性を確認する]を選択した場合でも、証明書の有効性が確認できないWebサイトへアクセスした際、確認のダイアログが表示されずにアクセスができる仕様となっています。
詳細設定画面 →[WEBとメール]→[SSL/TLS]→[証明書の有効性]→[証明書の信頼を確立できない場合]→[証明書の有効性を確認する]
該当のWebサイトへアクセスを拒否する際は、Webブラウザーにてご対応ください。
- ESET Endpoint アンチウイルス V7.3 をインストール後、検出エンジン(ウイルス定義データベース)のアップデートが完了すると一時的にリアルタイムファイルシステム保護機能が無効になる
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ESET Endpoint アンチウイルス 旧バージョンから ESET Endpoint アンチウイルス V7.3 への上書きインストール後に、以下機能が停止されることがあります。上書きインストール後は、必ずコンピューターの再起動をおこなってください。
- リアルタイムファイルシステム保護
- HIPS
- Webアクセス保護
- フィッシング対策
- ネットワーク攻撃保護
- アンチステルス
- ESET RMM(詳細設定画面→[ツール]→[ESET RMM])のご利用はサポート対象外です。
- ミラーサーバーから検出エンジン(ウイルス定義データベース)のアップデートをおこなう場合、以下の資料をご参照ください。
【 アップデート可能なプログラム対応表 】
なお、本資料には以下の内容が記載されています。
- 本バージョンの検出エンジン(ウイルス定義データベース)をアップデートする上で、使用可能なミラーサーバー(※)
- 本バージョンのミラー機能を使用して構築したミラーサーバーから、アップデートが可能なクライアント用プログラム
※ オフライン環境などで利用する場合は、2018年12月19日より
ユーザーズサイトに公開している「Windows「バージョン7~8」 / Mac / Linux / Android向けクライアント用プログラムの場合」の検出エンジン(ウイルス定義データベース)ファイルを使用できます。
■ 既知の不具合(V7.3.2039.1)
以下の不具合を確認しております。
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デバイスコントロールの設定で「CD/DVD」に"警告"ルールを作成していると、OS再起動時にポップアップが表示される
[設定]画面-[詳細設定]-[デバイスコントロール]- ルールの[編集]より、「CD/DVD」に対して"警告"ルールを作成した場合、CD/DVDが入っていない状態でも、OS再起動時に「現在のデバイスコントロールポリシーは接続されたデバイスへのアクセスを制限します。」というポップアップが表示されることがあります。
- ESET Remote Administrator V6.5 を利用して ESET Endpoint アンチウイルス V7.3 を管理している場合、検出エンジンのバージョンが最新でない場合でも、動的グループ「古いモジュールのコンピューター」に振り分けられない
ESET Endpoint アンチウイルス V6.6 以降では、検出エンジンのバージョンが最新でない場合に表示されるメッセージが「ウイルス定義データベースは最新ではありません」から「古い検出エンジン」に変更されています。
そのため、ESET Remote Administrator V6.5 の動的グループ「古いモジュールのコンピューター」の条件に該当せず、振り分けられません。
以下の手順を参考に、アップデートに関するアラートが表示されるコンピューターを振り分ける動的グループの新規作成をご検討ください。
- 上書きインストールでバージョンアップした際に一部設定が引き継がれない
- ミラーサーバー機能で、HTTPS接続のための証明書を指定するとミラーサーバーに接続できない
ESET Endpoint アンチウイルス V7.3 でHTTPSのミラーサーバーを構築する際、「サーバ秘密鍵のタイプ」で「統合」を指定(※)するとHTTPSミラーサーバーが起動せず、このミラーサーバーに対してHTTPS接続をおこなうと「サーバーに接続できません」というエラーが表示されます。
(※)[設定]画面 -[詳細設定]-[アップデート]-[プロファイル]-[アップデートミラー]-[HTTPサーバー]-[HTTPサーバーのSSL]が該当します。
HTTPSのミラーサーバー機能をご利用の際は、「サーバ秘密鍵のタイプ」で「統合」以外のタイプを設定してください。
その他サポート情報につきましては、
こちらをご参照ください。