社内LANと外部インターネットの間にプロキシサーバーが設置されており、サーバー、クライアントから直接外部インターネットに接続できない環境において、ESET Security Management Center、および、ESET Management エージェント の設定モジュール等のモジュールが更新されない現象を確認しております。
なお、モジュールが更新されない状況でも、クライアント用プログラムの検出エンジンのアップデートには影響ありません。
本現象の詳細は以下の通りです。
法人向けサーバー・クライアント用製品をご利用の場合、本現象は、2019年11月26日より提供を開始した ESET Security Management Center V7.1 で修正されています。最新プログラムへのバージョンアップをお願いいたします。
ESET Security Management Center V7.0 をご利用中に本現象が発生する場合は「
◆ 回避策」を実施してください。
◇ 法人向けサーバー・クライアント用製品
- ESET Endpoint Protection Advanced
- ESET Endpoint Protection Standard
◇
法人向けゲートウェイ製品
- ESET Mail Security for Linux
- ESET Web Security for Linux
- ESET Security Management Center V7.0
- ESET Management エージェント
◆ 発生条件
社内LANと外部インターネットの間にプロキシサーバーが設置されており、サーバー、クライアントから直接外部インターネットに接続できない環境で発生します。
◆ 原因
ESET Security Management Center、および、ESET Management エージェント の不具合で発生しております。
なお、本不具合によりモジュールが更新されない状況でも、クライアント用プログラムの検出エンジンのアップデートには影響ありません。
◆ 回避策
法人向けサーバー・クライアント用製品をご利用の場合、本現象は、2019年11月26日より提供を開始した ESET Security Management Center V7.1 で修正されています。
ESET Security Management Center V7.0 をご利用中に本現象が発生する場合は、以下の手順を実施ください。
< 設定モジュールのバージョンを確認する方法 >
回避策の実施後に設定モジュールが更新されていることをご確認いただくために、まず、設定モジュールの現在のバージョンをご確認ください。
・ESET Security Management Center の場合
[バージョン情報]で、設定モジュールのバージョンを確認します。

(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
・ESET Management エージェント の場合
- コンピューターを再起動します。
- コマンドプロンプトを起動し、ESET Management エージェント のログファイルの場所まで移動します。
cd C:\ProgramData\ESET\RemoteAdministrator\Agent\EraAgentApplicationData\Logs
- 以下のコマンドを入力し、最後の行の"40"の後に出力される数字5桁(小数点含む)を確認します。
find /I "Loaded ESET modules" trace.log
例:2019-10-02 10:21:55 Information: Kernel [Thread 6e8]: Loaded ESET modules: 1=1074.1,2=1484,18=1763,40=1740.3,46=1031,25=1053
< ミラーサーバーの構築手順 >
現象を回避するために、以下の手順を実施してください。
- ミラーツールでミラーサーバーを構築します。
ミラーツールは、プロキシサーバーを経由して設定モジュール等のモジュールをダウンロードできます。
ミラーツールを使用してミラーサーバーを構築する手順は、以下のWebページをご参照ください。
なお、ESET Security Management Center、および、ESET Management エージェント が参照するフォルダーは「era6」です。
それ以外のフォルダーは不要ですので、不要なフォルダーはオプションにexcludedProducts値を設定して、取得対象から除外してください。
例:--excludedProducts ep4 ep5 ep6 ep7
また、既にミラーツールを使用してミラーサーバーを構築している場合は、「era6」フォルダーを取得対象へ変更してください。
- ESET Security Management Center、および、ESET Management エージェント のアップデート先を、ミラーサーバーに変更します。
- ESET Security Management Center の場合
- [詳細]→[サーバーの設定]をクリックします。
- [アップデート]の[アップデートサーバー]に、アップデート先情報(※)を入力します。
※ https://"WebサーバーのIPアドレス":"Webサーバーの動作ポート"
例:https://192.168.1.2:2221
- [保存]ボタンをクリックします。
- ESET Management エージェント の場合
- ポリシーを新規作成します。
- 新しいポリシーの[設定]で、製品に[ESET Management Agent]を設定します。
- 新しいポリシーの[設定]で、[アップデート]の[アップデートサーバー]に、アップデート先情報(※)を入力します。
※ https://"WebサーバーのIPアドレス":"Webサーバーの動作ポート"
例:https://192.168.1.2:2221
- 新しいポリシーの[割り当て]で、割り当てるクライアントを設定します。
- 新しいポリシーの[終了]ボタンをクリックします。
-
設定モジュールのバージョンが更新されていることを確認します。
設定モジュールの確認方法は、上述の< 設定モジュールのバージョンを確認する方法 >をご確認ください。
なお、設定モジュールの更新は、既定値の場合、6時間に1度おこなわれますので、< ミラーサーバーの構築手順 >の手順2を実施後しばらく時間をおいてからご確認ください。
お客さまにはご迷惑をお掛けしていますことを、深くお詫び申し上げます。
[更新履歴]
2019年11月26日 13:00 更新
2019年11月01日 17:00 更新
2019年10月11日 13:00 公開