オールインワンインストーラーで構築したWindows Server環境のセキュリティ管理ツールを、オープンソースJDKを利用する環境へ移行する手順は以下の通りです。
本手順には、既存のミドルウェアの変更(Oracle Java のアンインストール、Apache Tomcat のバージョンアップ)が含まれます。
ESET以外のシステムで上記のミドルウェアをご利用の場合は、システムが動作しなくなる可能性がありますのでご注意ください。
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■ 対象ESETプログラム
- ESET Security Management Center V7.0(Windows Server 向け)
- ESET Remote Administrator V6.5(Windows Server 向け)
■ 対象OS
■ サポート対象のオープンソースJDK
サポート対象のオープンソースJDKのバージョンは以下の通りです。
※ 上記のリンクをクリックすると、Amazon.com社の公式サイトが別ウインドウで表示されます。
■ 移行手順

ヒント
セキュリティ管理ツールを新規構築する場合は以下のWebページをご参照ください。
▼ ESET Security Management Center V7.0(Apache Tomcat V7.0.90 以降)/ESET Remote Administrator V6.5 の場合
< 事前準備 >
事前に以下Webページより、Amazon Corretto 8 のMSIファイルをダウンロードしてください。
なお、Amazon Corretto 8 のMSIファイルは、Apache Tomcat のbit数と同じbit数のものをダウンロードしてください。
※ 上記のリンクをクリックすると、Amazon.com社の公式サイトが別ウインドウで表示されます。
Step.1 Apache tomcat のサービス停止
- 以下のフォルダー内にある「tomcat7w.exe」をダブルクリックして、Apache Tomcat 7.0 のプロパティを開きます。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
または
C:\Program Files (x86)\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
※ 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合は「はい」ボタンをクリックします。
- [General]タブの画面下部にある[Stop]ボタンをクリックしてサービスを停止します。
- [OK]ボタンをクリックして、Apache Tomcat 7.0 のプロパティを閉じます。
- システムトレイよりTomcatのアイコンが表示されている場合は、アイコンを右クリックし、[Exit]をクリックします。
以上で、Apache tomcat のサービス停止は完了です。Step.2 へお進みください。
Step.2 Oracle Java のアンインストール
- Windows の「スタート」メニューを右クリックし、[ファイル名を指定して実行(R)]をクリックします。
- 名前(O)欄に「control」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
- コントロールパネルの画面が表示されるので、[プログラムのアンインストール]をクリックします。
- プログラムの一覧より、Oracle Java をアンインストールします。
以上で、Oracle Java のアンインストールは完了です。Step.3 へお進みください。
Step.3 Amazon Corretto 8 のインストール
※ 本手順では例として Amazon Corretto 8(32bit)のインストール手順をご案内しております。64bitをインストールする場合は、(x86)を(x64)に読み替えてご確認ください。
- 「事前準備」でダウンロードした Amazon Corretto 8 のMSIファイルをダブルクリックして実行します。
- [Welcome to the Amazon Corretto(x86)Setup Wizard]画面が表示されます。[Next]ボタンをクリックします。
- [Custom Setup]画面が表示されます。[Next]ボタンをクリックします。
- [Ready to install Amazon Corretto(x86)]画面が表示されます。[Install]ボタンをクリックします。
- [Completed the Amazon Corretto(x86)Setup Wizard]画面が表示されたら、[Finish]ボタンをクリックします。
- Windowsの「スタート」メニューを右クリック→「プログラムと機能」をクリックし、「プログラムと機能」画面で「Amazon Corretto(x86)」がインストールされていることを確認してください。
以上で、Amazon Corretto 8 のインストールは完了です。Step.4 へお進みください。
Step.4 Apache tomcat の設定確認・サービス開始
- 以下のフォルダー内にある「tomcat7w.exe」をダブルクリックして、Apache Tomcat 7.0 のプロパティを開きます。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
または
C:\Program Files (x86)\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
※ 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示された場合は「はい」ボタンをクリックします。
- [Java]タブより、[Use default]のチェックを外して、上部にある[Java virtual Machine]に、Step.2でインストールした Amazon Corretto 8 の「jvm.dll」のパスを指定します。
※ [Java virtual Machine]にAmazon Corretto 8 の「jvm.dll」がすでに指定されている場合は、本作業は不要です。
C:\Program Files\Amazon Corretto\jre8\bin\server\jvm.dll
または
C:\Program Files(x86)\Amazon Corretto\jre8\bin\server\jvm.dll
- [General]タブの[Startup type]を「Automatic」に変更し、画面下部にある[Start]ボタンをクリックしてサービスを開始します。
- [OK]ボタンをクリックして、Apache Tomcat 7.0 のプロパティを閉じます。
以上で、Apache tomcat の設定確認・サービス開始は完了です。Step.5 へお進みください。
Step.5 Webコンソールへのログイン確認
以下のURLより、ESMC Webコンソール / ERA Webコンソール が表示されることを確認します。
https://(サーバー名、または、IPアドレス)/era/ |
【 例 】
以上で、移行は完了です。
▼ ESET Security Management Center V7.0(Apache Tomcat V7.0.88 以前)の場合
< 事前準備 >
事前に以下のプログラムをダウンロードしてください。
- Amazon Corretto 8 の64bitのMSIファイル
※ 上記のリンクをクリックすると、Amazon.com社の公式サイトが別ウインドウで表示されます。
- ESET Security Management Center V7.0 のオールインワンインストーラー
プログラムをダウンロードしたら、Step.1 へお進みください。
Step.1 Apache tomcat のフォルダーバックアップ
以下のファイルをバックアップしてください。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\
または
C:\Program Files (x86)\Apache Software Foundation\
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ファイルのバックアップが完了したら、Step.2 へお進みください。
Step.2 Apache tomcat のアンインストール
- Windows の「スタート」メニューを右クリックし、[ファイル名を指定して実行(R)]をクリックします。
- 名前(O)欄に「control」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
- コントロールパネルの画面が表示されるので、[プログラムのアンインストール]をクリックします。
- プログラムの一覧より、Apache tomcat をアンインストールします。
※ 上記手順を実施しても以下に Apache tomcat のファイルが残っている場合は、手動で削除してください。
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
または
C:\Program Files (x86)\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\bin
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以上で、Apache tomcat のアンインストールは完了です。Step.3 へお進みください。
Step.3 Oracle Java のアンインストール
Step.2で開いているプログラムの一覧画面より、Oracle Java をアンインストールします。
※ プログラムの一覧画面を閉じてしまった場合は、Step.2の手順1~3を再度実施してください。
以上で、Oracle Java のアンインストールは完了です。Step.4 へお進みください。
Step.4 Amazon corretto 8 のインストール
- 「事前準備」でダウンロードした Amazon Corretto 8 のMSIファイルをダブルクリックして実行します。
- [Welcome to the Amazon Corretto(x64)Setup Wizard]画面が表示されます。[Next]ボタンをクリックします。
- [Custom Setup]画面が表示されます。[Next]ボタンをクリックします。
- [Ready to install Amazon Corretto(x64)]画面が表示されます。[Install]ボタンをクリックします。
- [Completed the Amazon Corretto(x64)Setup Wizard]画面が表示されたら、[Finish]ボタンをクリックします。
- Windowsの「スタート」メニューを右クリック→「プログラムと機能」をクリックし、「プログラムと機能」画面で「Amazon Corretto(x64)」がインストールされていることを確認してください。
以上で、Amazon Corretto 8 のインストールは完了です。Step.5 へお進みください。
Step.5 ESET Security Management Center V7.0 のオールインワンインストーラーの実行
- 「事前準備」でダウンロードした ESET Security Management Center V7.0 のオールインワンインストーラーの「Setup_x64.zip」を展開します。
- 手順1で展開したフォルダー内の「Setup.exe」をダブルクリックして実行します。
※ [セキュリティの警告]ウィンドウが表示される場合は、[実行]ボタンをクリックします。
- [Language](日本語の場合は「言語」)に「日本語」を指定し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- [ESET Security Management Center Webコンソール]にチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックしてください。
(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- [ライセンス契約の条件に同意します]にチェックを入れ、[次へ]ボタンをクリックしてください。
(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- [次へ]ボタンをクリックします。
(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- [Javaインストールを選択してください]をクリックします。

(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- Amazon Corretto 8 のインストールパスを指定して[OK]ボタンをクリックします。

(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- 手順8で選択したJavaのインストールパスが指定されていることを確認のうえ、[インストール]ボタンをクリックします。

(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
- ESET Security Management Center Webコンソール のインストールが開始されます。
- ESET Security Management Center Webコンソール のインストールが完了したら、[終了]ボタンをクリックします。

(※ 画面は ESET Security Management Center V7.0 のものです。)
以上で、ESET Security Management Center V7.0 のオールインワンインストーラーの実行は完了です。Step.6 へお進みください。
以下のURLより、ESMC Webコンソール / ERA Webコンソール が表示されることを確認します。
https://(サーバー名、または、IPアドレス)/era/ |
【 例 】